事業モデル
同社は人材サービス、リクルーティング、地域情報サービス、HRプラットフォーム、海外事業の5つのセグメントで多角的な展開を行っています。人材紹介では登録型人材バンクとしてマッチングを提供し、リクルーティング事業では求人広告の代理販売や採用コンサルティングをワンストップで提供しています。
地域情報サービスでは、生活情報誌の出版やポスティングによる販促支援を展開しており、幅広い顧客層へのアプローチを行っています。また、看護師向け就職支援など特定のターゲットに特化した専門性の高いサービスも展開し、多様なニーズに対応する体制を構築しています。
KPI
当連結会計年度の売上高は33,924百万円(前年同期比4.4%増)となり、堅調な推移を見せています。営業利益は4,583百万円(同1.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,158百万円(同16.1%増)と、増収・増益を達成しました。
セグメント別では、リクルーティング事業の営業利益が前年同期比29.6%増と大きく伸長しています。人材サービス事業においても、建設やITなどの特定領域での需要獲得により売上高は前年同期比3.5%増を記録しました。
成長ドライバー
中長期的な成長戦略として、旗艦サイト「アンドプロ」の展開による人材紹介基盤の強化と、海外拠点の拡充を通じたクロスボーダーリクルートメントの推進を掲げています。これにより、世界中でHRサービスを展開する「世界の人事部」構想の実現を目指しています。
また、AI等のテクノロジー活用による採用業務の自動化や効率化、コンサルタントの能力開発にも投資を行っています。これらの取り組みを通じて、人材不足に悩む国内企業および海外進出する日系企業の課題解決に向けた競争力の強化を図る方針です。
リスク
深刻な人手不足を背景とした採用ニーズは継続するものの、景気動向や消費活動の減退による販促広告への影響がリスクとして挙げられています。また、検索エンジンにおけるAIによる概要表示の普及など、Webサイトの集客効果に対する技術的な変化も注視すべき事項です。
人材確保と育成の面では、優秀な人材の流出や採用計画の遅延が事業活動に支障を及ぼす可能性があります。さらに、海外拠点の多さから、各地域の自然災害や地政学的リスク、システム障害による影響など、広範な環境要因に対する備えも重要視されています。
競合
人材紹介市場では、建設・不動産、IT、製造といった特定領域における競合他社との競争が激化しており、成約率の低下が懸念される場面もあります。これに対し、同社は独自のブランド構築やコンサルティング機能の強化によって差別化を図っています。
リクルーティング事業においても、採用手法の多様化に伴い競争環境は厳しさを増していますが、アグリゲーション型求人メディアの取り扱いが好調に推移しています。特定のターゲットに向けた「看護roo!」などのブランド展開により、特定領域での優位性を確保する戦略をとっています。
バリュエーション
2026年8月7日時点の株価は782円であり、同日の市場データに基づくPERは10.55倍となっています。PBRは2.16倍と算出されており、投資家への還元姿勢として配当利回りは4.86%を記録しています。
これらの数値は、同社が安定した収益基盤を持ちつつ、成長に向けた投資を継続している現状を反映しています。時価総額は約436.8億円(2026年8月7日時点)となっており、事業の多角化とグローバル展開への期待が織り込まれています。
