事業モデル

同社は電子カルテシステムを中心とした医療情報システムの開発・販売を主軸としています。特に「MI.RA.Isシリーズ」を展開しており、最新版への更新が進むことで収益拡大に寄与しています。

また、受託開発や運用管理、医療機関向けの料金後払いシステムの提供も行っています。さらに、デジタルマーケティング支援やデジタルサイネージの販売など、多角的な事業展開を行っています。

KPI

当期の売上高は15,831百万円となり、前年比で8.8%の増加を記録しました。営業利益および経常利益もそれぞれ22.9%、23.6%と大幅な伸長を見せています。

受注状況についても好調であり、当期の受注高は16,142百万円に達し過去最高を更新しました。受注残高も前年度末からわずかな減少にとどまり、安定した案件確保の状況が示されています。

成長ドライバー

政府による医療・介護DXの推進や「全国医療情報プラットフォーム」の構築など、追い風となる政策環境に恵まれています。2030年までにほぼ全ての医療機関への電子カルテ導入を目指す方針もあり、市場の拡大が見込まれます。

成長戦略として、既存製品へのAI活用による生産性向上や、ストック型ビジネスの比率を高める取り組みを推進しています。また、新規事業であるスマートフォンサービス「ドクターコネクト」を通じた患者との接点強化も進めています。

リスク

システム障害やサイバー攻撃による情報漏洩のリスクに対し、教育の徹底やセキュリティ体制の構築で対応しています。特に医療機関を狙うランサムウェアへの対策は重要な課題と位置づけられています。

人材確保と育成も重要なリスクとして認識されており、高度なICT技術や専門知識を持つ人材の確保に注力しています。また、新規事業である「ドクターコネクト」については、普及が想定より遅れた場合の投資回収リスクを管理しています。

競合

同社は電子カルテ市場において約950件以上の導入実績を有し、業界シェア上位の地位を確立しています。参入障壁の高い市場において強固な基盤を持つことが競争優位性の源泉となっています。

競合他社との競争激化に対しては、AIの活用による生産性向上や製品力の強化で対応する方針です。また、デジタルマーケティング領域とのシナジーを創出することで、独自の立ち位置を確保しています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、株価は1,762円、時価総額は約293.8億円となっています。PERは18.56倍、PBRは3.60倍と算出されています。

配当利回りは1.37%となっており、安定した事業基盤を背景とした評価が得られています。これらの数値は、成長期待と現在の収益性のバランスを反映したものと考えられます。