事業モデル
同社は中小企業や個人事業主を主なターゲットとし、光回線と付加価値サービスをセットにした「オフィス光119」を展開しています。独自のコールセンターやカスタマーセンターを自社で運営し、契約から請求までの一連の手続きを標準化することで顧客満足度を高めています。
また、電力小売販売の「オフィスでんき119」や、IT機器・LED照明などの環境商材を提供する「オフィスソリューション事業」を展開しています。これらの事業は、通信インフラを通じたDX支援や、カーボンニュートラルへの対応など、顧客の経営課題に寄り添う多角的なアプローチを特徴としています。
KPI
当連結会計年度において、売上高は29,070,434千円(前年同期比21.5%増)、営業利益は3,292,660千円(同42.3%増)と大幅な成長を記録しました。親会社株主に帰属する当期純利益も、前年同期比で56.6%増の2,432,598千円に達しています。
特に「オフィスでんき119」においては、カーボンニュートラルへの対応として再エネプランの普及を推進しており、目標を前倒しで達成しました。また、Web集客割合は44.1%となっており、今後もテレマーケティングとデジタルマーケティングの両輪での運用を目指しています。
成長ドライバー
中期経営計画「NEXT GROWTH 2027」に基づき、若手の活用と組織力の強化を通じてプロフェッショナルな企業グループへの変革を推進しています。この過程で、2025年6月にはテレマーケティング専門の子会社を設立し、集客力のさらなる強化を図っています。
また、拠点の拡充により全国15拠点体制へと拡大しており、営業エリアの広域化を進めています。さらに、新設した「オフィスでんき119事業」セグメントにおいて、再エネプランの目標を75%以上に引き上げるなど、成長性の高い領域への投資を継続しています。
リスク
主力である「オフィス光119」および「オフィスでんき119」は、売上高の85.9%を占めており、これら特定サービスへの依存度が極めて高い構造となっています。競合他社の参入や新サービスの台頭により、これらの提供が計画通りに進まない場合は経営に影響を及ぼす可能性があります。
また、光回線の供給元であるNTTグループとの契約維持や、景気動向による中小企業の需要変動も重要なリスク要因です。これらに対し、同社はストック型ビジネスの創出や、顧客フォローを通じたクロスセルの推進により、事業環境の変化への耐性を高める方針です。
競合
通信インフラや電力販売、オフィス関連機器の提供を行う競合他社は多数存在しており、参入障壁が比較的低い分野であるため競争は激化しています。同社はこの競争環境に対し、独自のコールセンター運営による高度なカスタマー対応で差別化を図っています。
また、単一のサービス提供に留まらず、通信・電力・IT機器をワンストップで提供する体制を構築することで、顧客の利便性を高めています。既存顧客との強固な関係構築と、解約率の抑制に向けたきめ細やかなフォローが、競合優位性を維持するための重要な戦略となっています。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、同社の株価は958円となっており、時価総額は約218.6億円です。PERは9.55倍、PBRは2.07倍と算出されており、安定した収益基盤を背景とした評価となっています。
配当利回りは1.92%となっており、成長投資と株主還元を両立する姿勢が見て取れます。これらの数値は、同社が推進する中期経営計画の達成に向けた投資フェーズと、強固な事業基盤のバランスを反映しているものと考えられます。