事業モデル
同社は「シェアード・エンジニアリング」という独自技術を基盤とし、IT人材と知識を共有する会員制の「シェアード社員」サービスを提供しています。中堅・中小企業が抱える深刻なIT人材不足やノウハウの断絶といった課題に対し、専門知識を持つスタッフが直接顧客へ赴き、コンサルティングから運用まで幅広く支援します。
提供形態はポイント制を採用しており、顧客は利用目的に応じた最適なコースを選択可能です。また、企業秘密を守りながら情報共有を行うナレッジシェアサービス「Kikzo」も併せて提供しています。このモデルにより、顧客企業のDX推進と成長加速を支援する体制を構築しています。
KPI
同社は事業拡大に向けた重要な指標として、シェアード社員の人数、会員数、およびシェアード社員の稼働1時間あたりの売上高を設定しています。当事業年度において、シェアード社員数は274人(前年比32人増)となり、稼働1時間あたりの売上高は9,403円(同11.4%増)を記録しました。
また、サービス提供の質と安定性を担保するための指標として、営業利益を収益性の指標として重視しています。これらのKPIを通じて、人材の確保・育成とサービスの質の維持を両立させながら、持続的な成長を目指す方針です。
成長ドライバー
同社は「UGビジョン30th」に基づき、年平均成長率15%を目標に掲げ、2033年までに売上高100億円、営業利益20億円の達成を目指しています。主力となる「情シス総合」に加え、「内製開発」「ITインフラ」「会計IT」といった専門性の高い特化型サービスを順次立ち上げることで事業領域を拡大する計画です。
特に当事業年度より開始した「ITインフラ」支援は、サーバーやネットワークの構築・運用に特化した新たな成長の柱として位置づけられています。さらに、M&Aを通じた事業領域の拡大も組み合わせることで、中長期的な企業価値の向上を加速させる戦略をとっています。
リスク
主なリスク要因として、主要顧客である中堅・中小企業の景気動向やIT投資意欲の変化による影響が挙げられます。また、労働者派遣法等の法的規制に対する適切な対応や、高度な情報セキュリティの維持も重要な管理項目となっています。
さらに、事業拡大に不可欠な優秀な人材の確保と育成、および特定のサービスへの高い依存度もリスクとして認識されています。これらに対し、同社は独自のノウハウ蓄積による差別化や、特化型サービスの拡充、採用広報の強化を通じてリスクの低減に取り組んでいます。
競合
同社の事業領域であるコーポレートIT支援は、中堅・中小企業を対象とするため、個々の取引規模が小さく収益化が困難な構造を持つ市場です。しかし、深刻なIT人材不足という社会課題を背景に、今後も高い需要が見込まれる分野であると分析されています。
同社は「シェアード・エンジニアリング」による独自のノウハウ蓄積や先行優位性を強みとしており、競合状況は限定的であると考えています。今後も特化型サービスの開発やナレッジのさらなる共有を通じて、他社との差別化と競争優位性の向上を図る方針です。
バリュエーション
2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は651円となっています。この時点での時価総額は約51.5億円(5,154,993,152円)と算出されています。
投資指標については、PERが12.56倍、PBRが2.80倍となっており、配当利回りは2.46%を記録しています。これらの数値は、同社が成長志向の企業として評価されている現状を反映しています。
