事業モデル

システムソリューション事業では、自動車や鉄道などのモビリティ分野からデジタル家電まで、幅広い製品の組込みシステム開発を担っています。ハードウェア制御の知識と高度な品質管理が求められる領域において、同社は強固な技術力を有しています。

エンジニアリングソリューション事業では、3次元CAD/CAMやシミュレーションソフトウェアを提供し、製造業のDX推進を支援しています。特に「Mastercam」などの主力製品に加え、新たに加わったモアソンジャパンの知見により、提供するソリューションの幅が拡大しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は10,983百万円に達し、前年比35.2%増と過去最高を更新しました。この成長は、既存事業の伸長に加え、新規子会社の統合による寄与が大きく影響しています。

利益面においても、営業利益は820百万円(前期比18.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は510百万円(前期比21.2%増)と、過去最高の段階を記録しました。ハードウェア部材の価格高騰などの逆風がある中でも、下期の重点施策が奏功した結果です。

成長ドライバー

モビリティ分野における自動運転システムや安全運転アシストシステムの普及に伴い、高度な組込み技術への需要が高まっています。また、エッジコンピューティングやFPGAの活用など、製造業におけるDX関連の需要も追い風となっています。

さらに、新しく統合した子会社の知見を活かしたCAD/CAM関連のカスタマイズやエンジニアリングサービスの強化が成長を牽引しています。今後も「トータルソリューションパートナー」への進化を目指し、事業間の連携による相乗効果を追求する方針です。

リスク

システムソリューション事業においては、売上高の過半を組込みシステム受託開発が占めており、特定の領域に対する依存度が高いことが課題です。これに対し、同社は他セグメントへの人材シフトや新機軸の案件獲得を通じて、リスク分散と高度な価値提供を目指しています。

また、技術革新のスピードが速い情報サービス産業の特性上、最新技術への対応遅れによる競争力低下のリスクも存在します。これに対し、同社は積極的な人材採用や教育体制の整備、および品質マネジメントシステムの活用により、安定した事業運営と品質確保に努めています。

競合

同社は、単なるソフトウェア開発にとどまらず、ハードウェア制御の知識を必要とする高度な組込みシステム領域で強みを持っています。この技術的障壁が高い領域でのノウハウが、競合他社との差別化要因となっています。

製造業向けDX支援においては、シミュレーションやCAD/CAMといった専門性の高いツールを提供しており、顧客の生産性向上に寄与しています。多様な産業分野へ展開する事業構造により、特定の市場動向による影響を分散しつつ、独自の立ち位置を確立しています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の株価は375円であり、同日の時価総額は約43.4億円となっています。この水準におけるPERは8.57倍、PBRは1.59倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは3.33%となっており、安定した収益基盤を背景とした評価が見て取れます。これらの指標は2026年8月8日に更新された最新の市場データに基づいています。