事業モデル
自社開発のネットワークセキュリティ機器「VSR」を核とした、ワンストップの提供体制が強みです。機器の調達からソフトウェア開発、設置、運用監視までを一貫して行うことで、顧客の手間を削減し迅速なサポートを実現しています。
収益構造は、月額費用によるリカーリングレベニューモデルを採用しており、安定した経営基盤を構築しています。2026年2月末時点で全国47都道府県に7,651拠点のサービスを提供しており、売上高に占める同モデルの割合は87.6%に達しています。
KPI
当事業年度の業績は、売上高が前年比6.6%増の2,842,655千円となり、堅調な推移を見せています。営業利益は同39.2%増の302,276千円、当期純利益も同46.9%増の105,811千円と大幅な増益を達成しました。
特にセキュリティBPOサービスにおいては、低解約率(0.72%)や価格改定の効果、新サービスのライセンス数増加が寄与しています。また、研究開発活動にも44,784千円を投じ、技術基盤の維持と信頼性の向上に努めています。
成長ドライバー
サイバー攻撃の高度化に伴い、自社での運用管理が困難な企業によるセキュリティBPOへのアウトソーシング需要が拡大しています。特にランサムウェア対策など、経営リスクに対応するパッケージの提供を強化しており、市場環境の変化を追い風としています。
今後の成長戦略として、販売代理店との関係深化や特定地域における専任担当者の配置によるシェア拡大を図ります。また、AI技術を活用した採用戦略の導入により、高度な専門性を要する領域での人材確保と育成を加速させる方針です。
リスク
事業環境としては、急速な技術革新への対応や、顧客ニーズが機器を持たないクラウドサービスへシフトする可能性が挙げられます。また、競合他社との技術・価格面での優位性を維持し続けるための継続的な研究開発が不可欠な状況にあります。
供給面では、主要機器の製造を海外メーカーへ委託しているため、地政学的リスクや原材料高騰の影響を受ける可能性があります。さらに、提供するセキュリティ機器やサーバーに不具合が生じた場合、サービスの停止やレピュテーションの低下を招くリスクも内包しています。
競合
ネットワークセキュリティ市場は技術革新が著しく、高度な専門性が求められる領域です。同社は自社開発製品と運用監視をセットにしたワンストップ提供により、参入障壁の高いポジションを築いています。
競合他社の動向に対しては、独自の強みであるリカーリングモデルと高い技術的優位性を維持することで対抗しています。今後も、多様化するサイバー攻撃への対応力を高めることで、市場における存在感を強化していく方針です。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、株価は680円、時価総額は約29.6億円となっています。PERは28.02倍となっており、成長期待を反映した水準で推移しています。
一方でPBRは0.49倍と低く、資産価値に対する評価には独自の立ち位置が見て取れます。安定したリカーリング収益の比率の高さが、将来的な企業価値の評価に寄与する構造となっています。