事業モデル

同社は医薬事業、ヘルスケア事業、グローバル事業、および不動産賃貸業の4つのセグメントで構成される事業構造を有しています。医薬事業では眼科領域を主軸とし、先発・後発医薬品や医療機器、健康食品を含む幅広いラインアップを展開しています。

ヘルスケア事業では「強力わかもと」などの主力製品に加え、歯みがき粉やフェムケア商品などを展開し、多角的なアプローチで市場の需要を取り込んでいます。グローバル事業においては、アジアや欧州を中心に自社製品や医薬品原料の輸出、ライセンス活動を展開しています。

KPI

当事業年度の売上高は99億6百万円に達し、前年同期比で27.2%の増収を記録しました。このうち、医薬事業が47億6千2百万円、ヘルスケア事業が25億4千2百万円、グローバル事業が24億1千万円の売上をそれぞれ計上しています。

利益面では、営業利益が2億5千5百万円(前年同期は4億5千7百万円の赤字)、当期純利益が2億2千7百万円となり、大幅な増益を達成しました。研究開発費は売上高比4.8%にあたる478百万円を投じており、将来に向けた技術革新に注力しています。

成長ドライバー

成長の柱として、眼科領域におけるスペシャリティファーマとしての地位確立と、製品ポートフォリオの拡充が挙げられます。特に医療機器事業の新規展開や、周術期薬剤の早期承認・発売に向けた取り組みにより、医薬事業内での相乗効果を狙っています。

ヘルスケア事業では、デジタル販促や店頭プロモーションを組み合わせた多面的なアプローチを展開し、「強力わかもと」などの販売数量を拡大させています。グローバル展開においては、アジア圏での販売強化に加え、欧米を含むライセンス活動や中国越境ECの拡大に注力しています。

リスク

医薬品を取り扱う特性上、薬機法をはじめとする各種の規制強化や、毎年の薬価改定による収益への影響が重要なリスクとして認識されています。また、原材料供給の停止による安定供給への支障や、製品の品質不良に伴うレピュテーションの毀損も懸念される要因です。

さらに、生産拠点が相模大井工場の1ヵ所のみであることから、大規模災害や事故による操業中断が経営に重大な影響を及ぼす可能性があります。その他にも、医薬品の開発における不確実性や、サイバー攻撃等による情報漏洩のリスクなど、多岐にわたるリスクが存在しています。

競合

同社は眼科領域のスペシャリティファーマとして、医薬品のみならず医療機器や健康食品を含むフルラインアップで事業機会を拡大する戦略をとっています。競合他社との競争が激化する中、独自の強みを持つ製品群を展開することで差別化を図る構えです。

特にヘルスケア分野においては、「強力わかもと」という確立されたブランド力を活用し、消費者への直接的なアプローチを強化しています。医薬事業においても、後発品への切り替えなどによる競争環境の変化に対し、独自の技術や製品展開で対応する方針です。

バリュエーション

2026年8月7日時点の株価は263円であり、同日の市場データに基づく時価総額は約91.3億円となっています。この時点でのPERは40.15倍と算出されています。

また、同日のデータにおけるPBRは0.76倍となっており、配当利回りは1.33%を記録しています。これらの指標は、2026年8月8日に更新された最新の市場データに基づいた数値です。