事業モデル

同社は糖質科学の知見を活かした医薬品およびLAL(研究所用試薬)の研究開発、製造、販売を行う事業を展開しています。医薬品事業においては、自社で販売部門を持たず、強みを持つ国内外の企業と提携して販売を委託するモデルを採用しています。

この体制により、経営資源を研究開発や製造に集中させることが可能となっています。LAL事業では、エンドトキシン測定用試薬などの製品を提供しており、医薬品とLALの両輪で事業を展開しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は36,645百万円となり、前年比で6.9%の減少となりました。この要因には、LAL事業の増加がある一方で、ロイヤリティーの大幅な減少や海外医薬品の減少が含まれています。

研究開発費は7,010百万円を計上しており、売上高(ロイヤリティー除く)に対する比率は19.1%となっています。また、研究開発に携わる人員は全従業員の18.7%にあたる214名に達しています。

成長ドライバー

成長の柱として、独自の糖質科学技術を応用した新薬の開発と、複数のパイプラインの推進が挙げられます。特に腰椎椎間板ヘルニア治療剤や変形性関節症治療剤など、アンメットメディカルニーズに応える製品の創製に注力しています。

また、海外市場におけるシェア拡大も重要な成長要因です。米国や中国といった高齢者人口が増加する地域において、主力製品の強みを活かした展開を継続しており、中長期的な企業価値向上を目指しています。

リスク

医薬品の特性上、規制当局による法規制や薬価制度の改定が業績に重大な影響を及ぼすリスクがあります。また、新薬開発には多額の研究開発費が必要であり、承認に至らない場合の投資回収不能のリスクも内包しています。

さらに、特定の販売提携先への依存や、原材料の供給元限定による調達難、動物由来成分に関する規制動向などが挙げられます。これらに対し、複数パイプラインの推進や仕入先の分散、代替技術の開発等によりリスクの低減を図っています。

競合

国内市場において、同社の主力製品である関節機能改善剤や眼科手術補助剤は高いシェアを獲得しています。高齢者人口の増加という追い風がある一方で、他社による処方拡大や薬価引き下げの影響を受ける厳しい環境にあります。

海外市場では、米国や中国における高齢者人口の増加を背景とした緩やかな拡大が見込まれる一方、各国の政策動向や集中購買制度の拡大などにより、価格競争が激化する状況にあります。同社は提携先と連携しつつ、これらの環境変化に対応しています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、株価は714円、時価総額は約392億円となっています。PERは26.59倍となっており、投資家による将来の成長期待が反映されています。

一方でPBRは0.52倍と低水準にあり、資産価値に対する評価を検討する余地があります。配当利回りは4.18%となっており、安定した還元姿勢が見受けられます。