事業モデル
同社は独自のアクティブスティミュレーション技術「クボタメガネ・テクノロジー」を活用したウェアラブル近視デバイスや、遠隔医療モニタリング機器「eyeMO」の開発・提供を行う眼科医療ソリューション・カンパニーです。
また、独自技術に基づく低分子化合物「エミクススタト塩酸塩」を核とした網膜疾患治療薬の開発にも取り組んでいます。2024年には研究開発拠点を日本へ移管し、革新的な治療薬と医療技術の探索に注力しています。
KPI
当連結会計年度における事業収益は21百万円となり、前年度比で21.5%の減少を記録しました。一方で売上原価は26百万円と、前年度比406.8%の大幅な増加を見せています。
研究開発費については、当連結会計年度に311百万円を計上しており、これは前連結会計年度の544百万円から約42.9%減少した数値です。この減少は主にエミクススタト塩酸塩およびウェアラブル近視デバイスの開発費用が減少したことに起因しています。
成長ドライバー
成長の柱となるのは、世界的に急増する近視患者への対応と、網膜疾患市場の拡大を見込んだ戦略的なパイプライン展開です。特に中国市場では複数のディストリビューターと連携し、販売に向けた具体的な実行フェーズへと移行しています。
また、エミクススタト塩酸塩については、特定のサブグループにおいて病変の進行を抑制する可能性を確認しており、現在も提携パートナーとの協議やライセンス契約に向けた実務的な検討を進めています。さらに、遠隔医療分野での需要を見据えた「eyeMO」の展開も将来の成長に寄与すると期待されます。
リスク
医薬品および医療機器の開発においては、当局による承認が得られない場合や、予期せぬ副作用が確認された場合に、開発の中止や投資の回収不能、企業価値の毀損を招くリスクが存在します。
また、研究開発には多額の資金が必要となるため、提携による収益確保やコスト削減、さらには適切なポートフォリオ管理による資金調達の安定化が重要課題となっています。さらに、事業の根幹を支える知的財産権の侵害や、高度な専門性を要するグローバルな人材獲得競争も重要なリスク要因として認識されています。
競合
同社は眼科領域に特化したスペシャリティ・ファーマとして、独自の技術基盤による差別化を図っています。近視や網膜疾患といった深刻な社会課題に対し、既存の治療法がない分野での革新的なソリューション提供を目指しています。
競合環境においては、多くの大手企業や新興企業が参入する成長市場において、独自のアクティブスティミュレーション技術や独自の視覚サイクルモジュレーション技術を強みとして位置づけています。これらの独自技術により、他社との差別化を図りながらパイプラインの価値最大化を目指す戦略をとっています。
バリュエーション
2026年8月7日時点の株価は63円であり、同日の市場データに基づく時価総額は約88.4億円となっています。
同日のデータにおけるPBRは5.21倍と算出されています。これらの数値に基づき、独自の技術基盤と成長性の高いパイプラインを評価する投資判断の基礎となります。
