事業モデル

同社は大日本塗料4611グループの一員として、合成樹脂塗料などの製造販売を主軸とする事業を展開しています。製品は子会社や関連会社を通じて国内へ供給するほか、海外拠点においても技術指導を行いながら展開しています。

また、化成品事業においては、外部企業から受託生産を行う体制を構築しています。これらの活動を通じて、インダストリアル、インフラ、自動車用といった多岐にわたる分野で製品を提供しています。

KPI

同社は経営指標として売上高、営業利益、経常利益に加え、特にコアビジネスの収益力を測るための「売上高営業利益率」を最重要視しています。当連結会計年度における売上高は21,481百万円(前連結会計年度比3.5%増)となりました。

損益面では、原材料価格の高止まりによるコスト圧力が続く中、固定費の削減が進んだ結果、営業利益は255百万円(同10.8%増)を計上しています。一方で、特別損失の発生等により当期純損失が計上されるなど、収益構造の改善に向けた取り組みが継続しています。

成長ドライバー

中長期的な成長戦略として、2026年度から始まる4ヶ年の中期経営計画において、大日本塗料との提携によるシナジー効果を重視しています。特に電着塗料や粉体塗料の分野で、新製品の開発と販売網の活用を通じた積極的な拡販を目指しています。

また、生産性の向上に向けた取り組みも重要な成長因子です。人員数を増やすことなく、サプライチェーンマネジメントの高度化や製造工程の合理化を進めることで、コスト削減と利益率の向上を図る方針です。

リスク

事業運営における主要なリスクとして、原材料価格の変動や地政学的な要因による供給不安が挙げられます。特に原油・ナフサ等の価格高騰に対し、製品価格への転嫁が遅れた場合には収益を圧迫する可能性があります。

また、過去に指摘された不適切行為に関連する訴訟リスクや、品質管理体制の維持、さらにはサイバー攻撃による情報漏洩などのリスクも認識されています。これらに対し、同社は品質保証・管理体制の強化とコンプライアンスの徹底を最優先課題として取り組んでいます。

競合

国内の塗料需要が横ばい推移する中、競合他社の参入や生産能力の増強により、市場環境は厳しい価格競争にさらされています。同社はこの状況に対し、コストの低減と技術力の差別化によって対応を図っています。

特に自動車を含むインダストリアル分野において、顧客が求める価値と機能を高度な技術で提供することで、安定した収益を確保する体制を目指しています。独自の技術システムや品質管理の徹底により、競合に対する優位性を構築する方針です。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は130円となっています。この時の時価総額は約44.2億円と算出されています。

また、同日のデータに基づくPBR(株価純資産倍率)は0.34倍となっており、資産価値に対して割安な水準で推移しています。