事業モデル
エレクトロニクス事業では、プリント基板(PCB)用部材を中心に電子部品用化学品を展開しています。特にソルダーレジスト(SR)は、スマートフォンやサーバー、車載機器など多岐にわたる製品の重要な構成要素として採用されています。
医療・医薬品事業では、長期収載品の製造販売に加え、2019年より開始した製造受託事業を展開しています。また、2022年からは歯科技工物の製造・販売も手掛けており、多角的なポートフォリオを構築しています。
KPI
当連結会計年度の売上高は137,851百万円に達し、前年同期比で15.8%の成長を記録しました。営業利益は32,529百万円と、前年同期比47.4%増と大幅な伸長を見せています。
エレクトロニクス事業では売上高が95,285百万円(16.6%増)、医療・医薬品事業では36,490百万円(15.6%増)となりました。特に医療・医薬品事業のセグメント利益は、前年同期比で147.1%もの大幅な増加を達成しています。
成長ドライバー
エレクトロニクス事業においては、AIの普及に伴う需要の高まりを受け、メモリ向けのドライフィルム製品などの販売数量が増加しました。また、車載関連やスマートフォン関連のリジッド基板用部材も、中国を中心とした良好な推移により成長に寄与しています。
医療・医薬品事業では、製造受託における既存顧客からの受託数量増加や、新規委託元からの本格的な受注が成長を牽引しています。さらに、薬価改定による一部製品の価格引き上げも売上増の要因として寄与しました。
リスク
原材料の調達において、サプライヤーの災害や供給不足、石油等の市況変動による価格高騰が生産に支障を及ぼすリスクがあります。これに対し、複数のサプライヤーからの調達や適切な範囲内での価格転嫁により対応を図っています。
また、技術革新によりPCBを使用しない手法の普及や、特定の工程でSRを使用しない方法の適用といった技術革新リスクも存在します。さらに、医薬品の副作用に関する規制遵守や、為替変動による海外子会社の業績への影響など、多角的なリスク管理体制を構築しています。
競合
エレクトロニクス事業では、高度な情報処理基盤に向けた絶縁材料などの開発において高い技術力を有しています。特にソルダーレジスト分野では、5G関連の要求に応える低伝送損失材料の開発など、他社に先駆けた技術展開で優位性を確保しています。
医療・医薬品事業においては、後発医薬品の供給不足や品質管理体制の見直しが求められる市場環境の中で、安定供給と信頼性が重要視されています。同社は製造受託の拡大を通じて、この変化する市場ニーズに対応する体制を構築しています。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、株価は5,050円となっており、時価総額は約5613.9億円です。PERは30.61倍、PBRは4.85倍と算出されています。
配当利回りは3.03%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。これらの数値は2026年6月25日時点の市場データに基づいています。