事業モデル
同社は塗料、ファインケミカル製品、および再生溶剤の製造・販売を主軸とする化学メーカーです。事業は「塗料」「ファインケミカル」「蒸留」の3つのセグメントで構成されています。
塗料事業では金属用や建材用などの多岐にわたる用途に対応し、ファインケミカル事業では高機能性樹脂やコーティング剤を提供しています。また、蒸留事業では再生溶剤の製造・販売に加え、産業廃棄物の収集運搬および処分も手掛けています。
KPI
当連結会計年度における売上高は22,275百万円(前年同期比7.3%増)を記録しました。営業利益は1,398百万円(同13.4%増)、経常利益は1,509百万円(同9.6%増)と、堅調な推移を見せています。
特に塗料事業では売上高が前年同期比11.7%増、セグメント利益が32.6%増と大きく伸長しました。蒸留事業においても、子会社化による影響もあり、売上高およびセグメント利益ともに大幅な増加を達成しています。
成長ドライバー
中長期的な成長に向けた戦略として、M&Aを通じた事業規模の拡大と、環境対応型製品へのシフトを推進しています。特に「低VOC」「工程短縮」「低温焼付」といった環境配慮型塗料や、高純度リサイクル溶剤への注力が挙げられます。
また、独自のポリマー合成技術や分散技術などの4つの要素技術を基盤とした研究開発体制の構築にも取り組んでいます。これらにより、塗装レス技術への対応や次世代の電子材料・モビリティ分野での事業拡大を目指しています。
リスク
原材料価格の変動リスクとして、製品に使用する石化原料が多く、原油価格や為替の動向が経営成績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。また、海外拠点を複数保有していることから、現地の政治・経済的混乱や人材確保の難しさも課題となります。
さらに、技術革新の進展による代替品の出現や、環境規制などの法的規制への対応も重要なリスク要因です。製品の品質管理における製造物責任や、地震・水害といった大規模災害による生産活動の停止など、物理的なリスクにも備える必要があります。
競合
同社は独自の技術力を背景に、多岐にわたる産業分野へ向けた製品を提供しています。特に塗料事業においては、金属用や建材用の需要を取り込むとともに、他社から譲り受けた事業の統合により市場での存在感を高めています。
ファインケミカル事業では、高度なコーティング技術を活かした差別化商品の開発に注力しています。蒸留事業においても、リサイクル溶剤の純度向上に向けた技術革新を進めることで、競合に対する優位性の確保を図っています。
バリュエーション
2026年8月7日時点の株価は1,743円となっており、同日の市場データに基づく時価総額は約131.7億円です。この際のPERは9.15倍、PBRは0.52倍と算出されています。
また、同日時点での配当利回りは3.10%を記録しています。これらの指標は、同社の事業基盤と現在の市場評価を反映する数値となっています。
