事業モデル

同社は国内外で駐車場の運営・管理および車両の貸付・売買に関連する事業を展開しています。国内では、サブリース契約や管理受託、自社保有による時間貸・月極サービスを提供しており、特に「小型・分散・ドミナント化」を戦略の柱としています。

モビリティ事業では、カーシェアリングとレンタカーを融合させた「タイムズカー」を展開し、ロードサービスも提供しています。海外展開においては、英国や豪州など複数の国で、地域特性に適した短期契約型の駐車場開発を進めることで、ポートフォリオの最適化を図っています。

KPI

国内駐車場事業では、当連結会計年度に1,784件の新規開発を行い、タイムズパーキングの件数は前年比6.0%増の19,679件となりました。また、総駐車場運営台数は前年比8.4%増の881,545台に達しています。

モビリティ事業においては、車両台数が前年比125.1%の63,880台へと大幅に増加し、貸出拠点数も前年比130.6%の26,073箇所へと拡大しました。会員数は前年比119.2%の3,616千人に達しており、ネットワークの拡大が着実に進捗しています。

成長ドライバー

中長期的な成長戦略として「モビリティサービスプラットフォーマーへの進化」を掲げ、人・クルマ・街・駐車場の4つのネットワークの融合を推進しています。特に国内では、高度な管理システムや車番認証カメラの導入による利便性向上と、次世代型サービスの展開に注力しています。

また、他社ブランドの駐車場に対する運営支援を含む「タイムズプラットフォームサービス(TPL)」の確立により、ネットワークの拡大を加速させる方針です。海外事業においても、地域特性に応じた短期契約型の開発を進めることで、収益性の改善とリスク低減の両立を目指しています。

リスク

国内駐車場事業においては、地価上昇に伴う賃料の上昇やオーナーによる解約、顧客利便性の低下が経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これに対し、地域密着型の営業活動やキャッシュレス決済の導入によってリスク低減を図っています。

モビリティ事業では、同業他社やオートリース会社との競争に加え、カーシェア用地の地代上昇が収益性を圧迫する懸念があります。また、海外展開においては、現地の商習慣による契約条件の複雑さや、為替・政治的要因による影響を管理するためのガバナンス体制の構築を進めています。

競合

モビリティ事業においては、同業他社やオートリース会社との間で、品質、価格、サービスを巡る競争にさらされている状況にあります。同社は国内カーシェアリング市場における圧倒的なシェアを強みとして、競合に対する優位性を維持する方針です。

駐車場事業においては、独自の管理システムや高度な運営ノウハウを活用することで、他社との差別化を図っています。特に「タイムズプラットフォームサービス」の展開により、自社以外のネットワークにも影響力を及ぼすことで競争優位性の確立を目指しています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は2,057.5円となっており、時価総額は約3413.8億円です。PERは9.13倍、PBRは3.09倍と算出されています。

配当利回りは3.26%となっており、安定した収益基盤を背景とした評価が見られます。これらの数値は、同社が推進するモビリティプラットフォーマーへの変革に向けた投資と成長期待を反映しているものと考えられます。