事業モデル
同社グループは、完全1対1の進学個別指導を中心とした「TOMAS」や、プロ講師による「名門会」、幼児教育の「伸芽会」など、多角的な教育サービスを展開しています。各事業は独自の強みを持っており、特にTOMASは進学実績にこだわることで競合他社との差別化を実現しています。
また、学校内個別指導を行う「スクールTOMAS」や、体験学習を提供する「プラスワン教育」など、多様なニーズに対応するポートフォリオを構築しています。2025年9月には持株会社体制へ移行し、広告・マーケティングや不動産管理の業務を一元化することで、グループ全体の効率化と最適化を進めています。
KPI
当連結会計年度の売上高は34,240百万円となり、前年比で2.5%の増加を記録しました。一方で、営業利益は2,704百万円(前年比7.8%減)、経常利益は2,732百万円(前年比7.0%減)と、売上高が目標に届かなかったことや固定費の増加が影響しています。
セグメント別では、TOMASが17,855百万円、名門会が5,160百万円、伸芽会が5,746百万円の売上を計上しています。スクールTOMASは前年比8.9%増の3,744百万円と堅調に推移しており、各事業の強みが数字にも表れています。
成長ドライバー
成長の柱の一つは、1歳から社会人までを対象とした「囲い込み戦略」です。伸芽会による幼児教育から始まり、TOMASや名門会での進学指導、さらにはインターTOMASによる社会人の英語学習へと、顧客のライフステージに合わせた提供体制を整えています。
また、提携先との連携による「コナミスポーツ伸芽’Sアカデミー」などの新規展開や、DX推進部によるデジタル基盤の強化も成長を支える要素です。これらの取り組みにより、少子化という市場環境の変化に対応しながら、質の高い教育サービスの提供と顧客満足度の向上を目指しています。
リスク
主なリスクとして、深刻な少子化問題や教育制度の変更、入試形態の多様化といった社会情勢の変化が挙げられます。これに対し同社は、高品質なサービスによる差別化と、最新の入試動向に合わせた指導内容の更新によって対応を図っています。
また、人材確保と育成、および物件の確保に関するリスクも重要視されています。特に質の高い教育には講師の確保が不可欠であり、定期的・計画的な採用活動と徹底した研修を通じて、これらの課題への対応を進めています。
競合
同社は、一般的な1対多の指導や補習中心の塾とは一線を画す「完全1対1の進学個別指導」を強みとしています。この独自のポジションにより、競合他社との差別化を図りながら、高い教育品質を維持しています。
また、学校内での個別学習支援を行うスクールTOMASは、生徒の進捗管理や教員の負担軽減という側面から評価を得ています。このように、特定のターゲットに対する専門性の高いサービスを展開することで、市場における独自の地位を確立しています。
バリュエーション
2026年8月7日時点の株価は202円となっており、同日のデータに基づく時価総額は約344.0億円です。この時点でのPERは21.33倍、PBRは3.31倍と算出されています。
また、同日の市場データにおける配当利回りは4.95%となっています。これらの指標は、同社が提供する高品質な教育サービスと独自のブランド価値を反映した水準といえます。
