事業モデル

同社はソフトウェアの設計・開発・保守からシステム機器販売、インフラ構築までを一貫して提供する体制を構築しています。事業は「システム開発・販売」と、保守やBPOを含む「リカーリング」の2つの主要な柱で構成されています。

特に金融機関向けには、独自のノウハウを活かしたソリューションを提供し、関連企業への横展開を進めています。また、公共分野では自治体情報システム標準化への対応など、特定のドメインに特化した強みを持っています。

KPI

当連結会計年度の売上高は20,552百万円となり、前年比で112.4%と伸長しています。営業利益は3,532百万円(同109.2%)、経常利益は3,668百万円(同110.5%)を計上しました。

受注高についても20,247百万円と堅調に推移しており、次期に向けた案件の積み上がりが確認できます。リカーリング事業においては、保守サービスの伸長とともに、戦略的なリソース配分による収益性の向上を図っています。

成長ドライバー

成長の柱として、既存の金融・自治体向けシステムへのAI実装を加速させ、他社との差別化と付加価値の向上を目指しています。また、督促自動化や決済代行など、人手不足解消に寄与する次世代プロダクトの投入も推進しています。

さらに、戦略的な投資を通じて外部技術を取り込み、多層的なサービス提供体制を構築しています。特に「リカーリング」領域では、安定した収益基盤を確保しながら、新規事業での飛躍を目指す方針です。

リスク

原材料費や労務費の高騰によるコスト増に加え、為替相場の変動が仕入コストに与える影響がリスクとして挙げられています。特に円安の進行は、輸入比率の高い機器販売において収益を圧迫する要因となります。

また、技術進歩への遅れや競合他社との競争激化による単価の下落圧力も課題です。さらに、情報セキュリティに関するトラブルや自然災害によるシステム停止など、事業継続に影響を及ぼす可能性のあるリスクにも対応が必要です。

競合

同社は金融機関や流通・小売といった特定の業界において、独自のノウハウとネットワークを強みとしています。これにより、競合他社と比較して優位なポジションを確立していると分析されます。

一方で、大手コンピューターメーカーや専業システムインテグレーターとの競争は依然として厳しい状況にあります。そのため、独自性の高いソリューション提供やAIの活用により、差別化された価値を提供することが重要となります。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は1,590円(2026年6月25日時点)となっています。この価格に基づいた現在の市場評価を反映しています。

投資判断にあたっては、中長期的な成長戦略である「FLY ON 2026」の進捗や、リカーリング収益の比率の変化に注目が必要です。