事業モデル
同社は、クリエイティブ分野を核としながら、医療、IT、法曹、会計、建築、ファッション、食など多岐にわたる専門分野でプロフェッショナルを支援する事業を展開しています。主なビジネスモデルは、プロフェッショナルに仕事を紹介するエージェンシー、企画・開発を行うプロデュース、知財を流通させるライツマネジメントの3軸を複合的に提供する構造です。
これらの事業を支えるのは、18分野で41万人超のプロフェッショナルネットワークです。各分野の専門性を深めつつ、セグメントを超えた連携により、単なる人材提供に留まらない付加価値の高いサービスを提供しています。
KPI
当連結会計年度の業績は、売上高が前年比122.1%の61,393百万円、営業利益が前年比136.0%の4,914百万円と大幅な伸長を記録しました。また、親会社株主に帰属する当期純利益も前年比181.0%の4,075百万円に達しています。
特にクリエイティブ分野(日本)では、映像、ゲーム、Webなどの主力分野が堅調に推移し、売上高39,500百万円、セグメント利益2,890百万円を計上しました。医療分野においても、医師の紹介成約数が前年を上回り、売上高5,782百万円、セグメント利益1,437百万円と好調な推移を見せています。
業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。
FY2023の売上高は441.2億円。
FY2024の売上高は498.0億円。
FY2025の売上高は502.8億円。
FY2026の売上高は613.9億円。
成長ドライバー
成長の源泉は、プロフェッショナル人材の知見を組み合わせた「連峰経営」によるシナジーの最大化にあります。2026年2月末時点で構築された8つのカテゴリー(ゲーム、ブロードキャスティング、メディカル等)に分けた専門性の深化と、それらを俯瞰的に捉える多層的な価値提供が戦略の柱です。
また、クリエイティブ分野では、ゲーム分野のスタジオ拡張や、海外のゲームパブリッシャーとの取引拡充に向けた取り組みが進んでいます。さらに、AIの活用を前提とした新たな制作手法の開発や、プロフェッショナルへのリスキリング提供を通じたサービス差別化も成長を支える重要な要素となります。
リスク
主なリスクとして、人材サービスに関連する労働関連法令の変更や、個人情報の流出、システムトラブルによる業務停止などが挙げられます。これらに対し、同社は管理体制の強化や、バックアップ体制の確保、セキュリティの継続的な強化といった対応策を講じています。
また、AIの技術革新による影響も重要な検討事項です。AIによるコンテンツ制作の自動化が、プロフェッショナルへの需要を縮小させる可能性に対し、同社は「人だからこそ提供できる創造性」の追求や、AI活用リテラシーの向上、適切な管理ガイドラインの整備によって対応を図っています。
競合
同社が展開するプロフェッショナル分野は、社会の多様化に伴い専門的な知識や技術を持つ人材へのニーズが底堅く推移する一方で、競合他社の参入も増加傾向にあります。この競争環境に対し、同社は単一のサービス提供ではなく、エージェンシー、プロデュース、ライツマネジメントを組み合わせた複合的なサービス提供で差別化を図っています。
また、多様な事業領域を展開することでリスクを分散し、グループとしての耐性を高める戦略をとっています。独自のノウハウ蓄積と、プロフェッショナルからのリファラルやデジタルマーケティングの強化を通じて、競合に対する優位性を確保する体制を構築しています。
バリュエーション
2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は1,534円となっています。この時点での時価総額は約320.2億円であり、PERは7.86倍、PBRは1.64倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは3.31%となっています。これらの指標は、同社が多角的な事業展開と強固なプロフェッショナルネットワークを基盤に、安定した経営基盤を構築していることを反映しています。
