事業モデル

同社はグループウェアの開発・販売およびSaaS・クラウド型ネットサービスの提供、高付加価値SIの提供を主軸としています。主力製品である「kintone」や「サイボウズ Office」、中堅・大規模組織向け「Garoon」など、多様な層に向けたプロダクトを展開しています。

特に近年はクラウドサービスへの移行を推進しており、主要製品におけるクラウド比率が年々上昇しています。また、パートナー企業との連携によるエコシステム構築を重視しており、提供価値の向上と販売チャネルの拡大を図っています。

KPI

当連結会計年度において、クラウドサービスの売上高は34,485百万円に達し、前年同期比で28.7%の増加を記録しました。主力製品「kintone」の売上高は21,689百万円(前期比33.9%増)となり、強固な成長基盤を示しています。

また、パートナー経由のクラウド関連売上は21,956百万円に達し、全体の約66.0%を占めています。さらに「kintone」の国内契約社数は39,000社、他製品も安定した導入数を維持しており、顧客基盤の拡大が進んでいます。

成長ドライバー

今後の成長に向けた主要な柱として、エンタープライズ市場における新規獲得と既存顧客へのアップセルが挙げられます。2025年1月にはエンタープライズ事業本部を新設し、大企業向けのソリューション提案を強化しています。

また、AI技術の活用に向けた「kintone AIラボ」を通じた機能提供や、グローバル展開も重要な成長戦略です。特に生成AIなどの最新技術を迅速にキャッチアップし、顧客の業務改善を加速させるための開発体制を強化しています。

リスク

急速な技術革新に伴う競合他社に対する競争力の低下や、製品・サービスの陳腐化が事業環境におけるリスクとして挙げられています。また、クラウドサービス提供において不可欠なインターネットインフラの障害による影響も懸念されます。

人材確保の難化や、海外展開における各国の法規制・政治情勢の変化といった外部要因も特定されています。さらに、知的財産の模倣や侵害、およびオープンソースソフトウェアのライセンス変更に伴うリスクへの対応も継続的な課題です。

競合

同社はグループウェア市場において、中小企業から大企業まで幅広い層に向けた製品を展開しています。特に「kintone」は高いカスタマイズ性と拡張性を備え、多様なユーザーニーズに対応する位置づけにあります。

競合他社との差別化要因として、強固なパートナーエコシステムによる付加価値の提供が挙げられます。また、AI機能の早期実装や自治体への導入拡大など、特定のセグメントにおける深耕も競争優位性を高める要素となります。

バリュエーション

2026年8月7日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,751円となっています。この時点での時価総額は約1248.0億円と算出されています。

また、同日のデータに基づくPERは17.95倍、PBRは7.26倍となっており、配当利回りは1.82%を記録しています。