事業モデル

同社は製造業に特化した情報サービス事業を展開しており、ソリューション事業、プロダクト事業、システムサポート事業の3つのセグメントで構成されています。ソリューション事業では他社開発のERPパッケージを活用した設計・導入を行い、プロダクト事業では自社開発の「mcframe」シリーズ等の提供を行っています。

システムサポート事業では、基幹システムの運用・保守などの支援を提供し、安定的な顧客基盤を構築しています。特に製造業特有の業務プロセスに関する深い知見を武器に、ERPと拡張ソリューションを統合した高度なDX推進を実現しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は前年比17.6%増の24,442百万円となり、受注高・売上高ともに4期連続で過去最高を更新しました。ライセンス販売も好調に推移し、mcframeのライセンス売上高は前年比20.8%増の6,184百万円と過去最高を記録しています。

利益面においても、営業利益が前年比37.1%増の6,411百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前年比46.8%増の4,890百万円となり、いずれも10期連続で過去最高を更新しました。また、ROE(自己資本当期純利益率)は前年度比5.8ポイント上昇し、33.2%に達しています。

成長ドライバー

成長戦略「BE 2030」のもと、製造業のDX推進やグローバル展開に向けた投資を積極的に行っています。特に自社開発製品へのAIエージェント化や機能実装、SaaS型製品の開発・販売を通じた提供価値の向上に注力しています。

また、特定の領域における専門性を高めるため、関連企業への出資や資本参加を行い、ソリューションポートフォリオを拡充しています。さらに、現場作業者のためのDXブランド「orishia」の展開など、新たな顧客接点の創出にも取り組んでいます。

リスク

システム開発においては、基幹システムの不具合による追加対応費用や損害賠償、あるいは見積からの乖離や納期遅延が経営成績に影響を及ぼすリスクがあります。また、急速な技術革新への対応の遅れや、サイバー攻撃による情報漏洩などのセキュリティリスクも課題として認識されています。

人的資源に関しては、高度な専門性を有する人材の確保競争が激化しており、採用や育成が計画通りに進まない場合の懸念があります。さらに、特定の取引先との関係における市場訴求力の変動や、大規模災害による事業活動の停滞といった外部要因もリスクとして挙げられています。

競合

同社は製造業に特化したIT支援の実績を20年以上有しており、強固な顧客基盤と信頼関係を構築しています。競合環境においては、高度化・複雑化する顧客ニーズに対し、自社開発プロダクトの技術力とノウハウを活かした差別化を図っています。

特に「ものづくりデジタライゼーション」やグローバル展開支援において強みを持っており、パートナー企業との連携を通じて提供価値を高めています。他社製品の活用から自社製品の高度化まで、幅広いソリューションポートフォリオを構築することで競争優位性を維持しています。

バリュエーション

最新の市場データに基づくと、当社の株価は1,230円となっており、時価総額は約575.0億円です。PERは11.79倍、PBRは3.58倍と算出されています。

配当利回りは4.40%となっており、安定した収益基盤を背景とした投資判断の材料となります。これらの数値は2026年6月25日のファンダ更新時点のデータに基づいています。