事業モデル
同社はDX事業、人材事業、EC事業、インキュベーション事業の4軸を展開しています。特にDX事業では、SaaSやASPサービスを含む多様なソリューションを提供しており、企業や自治体の課題解決を支援する体制を構築しています。
DX事業内には、検索エンジンやFAQシステム、チャットボットなどの高度な技術を活用したプロダクトが多数含まれます。また、人材事業においては新卒採用支援やキャリア教育など、人々の成長とマッチングを支えるサービスを展開しています。
KPI
2025年6月期の連結売上収益は8,179百万円となり、前年同期比でわずかな減少に留まっています。一方で営業利益は751百万円を計上し、前年度の赤字から大幅な改善を見せています。
この業績回復は、DX事業における大型案件の一時売上の計上や、構造改革に伴うコスト削減の効果によるものです。特にDX事業においては、既存サービスの堅調な推移に加え、新規SaaS開発やソリューション型案件の獲得が寄呈しています。
成長ドライバー
中期経営計画において、AI技術の向上と倫理的利用の両立や、デジタルデバイドの解消を重要テーマに掲げています。DX事業では、高度化するITニーズに対応するため、ニアショアおよびオフショア開発拠点の拡大によるリソース確保を進めています。
また、M&Aや事業提携を通じて、新規事業ドメインへの参入や技術力の獲得、サービスラインナップの拡充を図る方針です。人材事業においても、専門性の高いエキスパートの採用を強化し、組織力の向上と生産性の向上を目指しています。
リスク
DX事業は売上収益の約半分を占めており、国内景気動向や企業のIT投資意欲に大きく左右される側面があります。また、技術革新のスピードが非常に速いため、次世代技術への対応遅れによるサービスの陳腐化や競争力低下のリスクが存在します。
システム運用面では、SLAの未達による賠償リスクや、サイバー攻撃・自然災害等による通信インフラの停止リスクを抱えています。さらに、個人情報の取り扱いに関するセキュリティ体制の不備が、社会的信用の失墜や損害賠償につながる可能性も指摘されています。
競合
DX事業においては、高度化するITニーズに対し、独自の技術力と豊富なソリューションで差別化を図っています。特にSaaS/ASPモデルの展開により、安定的な顧客基盤の構築とサービス提供の効率化を追求しています。
人材事業では、深刻なIT人材不足という市場環境の中で、若手から専門職まで幅広い層へのアプローチを展開しています。競合他社との差別化に向け、単なるマッチングに留まらないキャリア教育や高度な技術支援を組み合わせた提供体制を構築しています。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、同社の株価は333円となっており、時価総額は約56.3億円です。PERは8.77倍、PBRは1.23倍と算出されています。
配当利回りは5.12%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。これらの数値は、事業構造改革による収益性の改善が進む中での現在の市場評価を反映しています。