事業モデル

同社は電子基板および電子部品の製造に不可欠な薬品の開発・製造販売を主軸としています。特に金属表面の処理により付加価値を与える技術に強みがあり、製品の売上高と営業利益の9割以上をこの分野が占めています。

提供する薬品は、半導体パッケージ基板やディスプレイ用基盤において高いシェアを獲得しています。また、これらに関連する機械や資材も併せて展開しており、世界各地に拠点を置くことでグローバルな供給体制を構築しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は209億47百万円となり、前年比で14.9%の増加を記録しました。このうち薬品部門が202億11百万円と主要な収益源となっており、成長への寄与が顕著です。

利益面では、営業利益が57億48百万円(前年比26.0%増)に達し、売上高営業利益率は27.4%へと向上しました。また、当期純利益は前年同期と比較して119.4%の増加を見せており、収益性の向上が確認できます。

成長ドライバー

生成AI関連の先端半導体パッケージ基板や、スマートフォン、パソコン向けの需要が堅調に推移しています。特に同社の主力製品である「CZシリーズ」は、高度な技術革新を支える重要な役割を担っています。

中長期的な成長要因として、次世代通信システムやIoT、自動運転に向けた電子機器の高密度化・高性能化が挙げられます。これらのトレンドにより、高多層化に伴う同社製品の需要拡大が見込まれています。

リスク

事業構造が電子基板業界に強く依存しているため、市場動向の変化が業績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。また、高度な技術革新に対応するための継続的な研究開発投資が必要であり、その成果が必ずしも期待通りの収益に結びつかないリスクも存在します。

海外売上高の比率が高いため、為替相場の変動や中国を含む特定地域におけるカントリーリスクへの対応が重要となります。さらに、原材料価格の高騰や供給網の寸断、化学物質に関する法規制の動向も注視すべき要因です。

競合

同社は電子基板・部品製造用薬品において独自の技術力を有しており、特に特定の製品群で高いシェアを獲得しています。競合他社と比較して、高度な付加価値を求める先端半導体分野での優位性を築いています。

市場のニーズに合わせた迅速な新製品開発と、世界各地の顧客に対する高品質なサービス提供を通じて競争力を維持しています。独自の技術基盤に基づき、次世代の通信や自動運転といった成長領域への展開を進めています。

バリュエーション

2026年8月7日時点の株価は8,850円となっており、同日の市場データに基づくPERは31.35倍です。PBRは11.20倍と算出されており、独自の技術力に対する評価が反映されています。

配当利回りは1.29%となっており、連結配当性向は35.3%を確保しています。同社は中期経営計画において、高い営業利益率の維持と株主への積極的な利益還元を目指す方針を示しています。