事業モデル
同社は「不動産ビッグデータ×Technology」をコンセプトに、プラットフォーム事業とデジタルマーケティング事業を展開しています。
新築マンション向けにはサブスクリプション型の「サマリシリーズ」を提供し、中古マンション向けには従量課金型の「データダウンロードサービス」を提供しています。
デジタルマーケティング事業では、独自のCGMサイトを活用した広告やリスティング広告の運用、サイト制作などを行っています。これらの事業は、30年以上にわたり収集してきた膨大な物件データに基づいた高度な分析・提供を強みとしています。
KPI
プラットフォーム事業における「サマリシリーズ」は、2026年2月期においてARRの52.2%を占めており、安定的な収益基盤となっています。
同サービスのチャーンレートは0.6%と非常に低く、高い継続率を維持していることが強みです。また、仲介業者向けサービスでは売上高と平均顧客数を重要な指標として管理しています。
さらに、賃貸領域への展開を見据え「賃料査定DX」のリリースなど、新領域におけるデータ活用と提供範囲の拡大を推進しています。
成長ドライバー
同社は不動産ビッグデータのさらなる強化に向け、賃貸系データベースの整備や「賃料査定DX」の提供によりサービス領域を拡張しています。
また、既存顧客に対する利便性の高いサービスの訴求によるアップセルを通じて、平均顧客単価の向上を目指しています。
研究開発活動として、マンションオーナー向けの情報提供サービスや、SaaS型へ刷新した「賃貸サまり」の開発など、技術活用による付加価値の創出に注力しています。
リスク
不動産業界に特化した事業構造を持つため、業界全体の景気動向やシステム投資の状況、規制環境の変化が業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、インターネット広告手法の進化に対し、提供する広告商品の価値が相対的に低下するリスクにも対応が必要です。
さらに、プラットフォーム事業におけるパンフレット画像の利用に関する契約解消のリスクや、新規サービスの立ち上げに伴う投資回収の不確実性も課題として挙げられています。人材確保やコンプライアンス体制の維持も重要な経営課題です。
競合
同社は不動産に特化した独自のデータ基盤を強みとしており、新築・中古・賃貸の各領域において専門性の高いソリューションを提供しています。
競合環境においては、提供する情報の希少性や分析精度の高さが優位性となります。特に30年以上にわたり蓄積された物件コンセプトブック等の独自データは、他社との差別化要因となっています。
デジタルマーケティング分野では、独自のCGMサイトを活用した高い送客力を武器に、競合する広告手法との差異化を図っています。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、同社の株価は685円、時価総額は約13.9億円となっています。
PERは8.40倍、PBRは1.22倍と算出されています。これらの数値に基づき、現在の市場評価を反映した経営状況が示されています。