事業モデル

同社はSalesforceやServiceNow、Databricksといった世界最先端のITテクノロジーを活用した業務変革支援を展開しています。コンサルティング事業とアオラナウ事業の2つのセグメントで構成され、高度な技術提供と自社SaaS「AGAVE」によるリカーリングビジネスを両立させています。

コンサルティング事業は、単なる導入支援に留まらず、AI&Data Innovationやエデュケーション、現場への常駐支援など多層的なサービスを提供しています。アオラナウ事業ではServiceNowを用いたITサービスマネジメント領域において、企業のIT運用高度化と業務標準化を支援する体制を構築しています。

KPI

2026年3月期における売上高は4,540,497千円となり、前年比19.4%増と大幅な成長を記録しました。営業利益は266,194千円(前年比30.7%増)、経常利益は264,379千円(前年比29.6%増)となり、売上の拡大が費用増加を上回る推移を見せています。

コンサルティング事業の売上高は3,497,801千円で、同セグメント内ではAI&Data InnovationやSaaSサービスが重要な役割を担っています。特にSaaS「AGAVE」は2026年3月末時点で12,000ID超の導入実績を有しており、安定した収益基盤として機能しています。

成長ドライバー

同社はAI・データ活用サービスの拡大を重点戦略に掲げ、Databricksを活用した分析基盤構築や生成AIの高度な実装支援に注力しています。特にSalesforce Agentforceを活用した自律型AIエージェントの導入など、最新技術を迅速に取り込む体制を強化しています。

また、複数社との連携を通じて経営変革からガバナンス構築までを一貫して提供する「伴走型」の支援体制を拡充しています。さらに、Copado社との提携によるDevOps基盤の導入や、人材育成プログラムの整備を通じた組織力の強化も成長に向けた重要な柱となっています。

リスク

特定の技術領域に依存することによる競争優位性の低下に対し、マルチクラウド対応の拡大や自社主導での案件創出体制の構築で対応しています。また、AIの普及に伴うSaaSライセンスの課金モデルの変化や、IT人材の不足・採用競争の激化といった構造的な課題も認識されています。

さらに、生成AIの進展による従来型ビジネスモデルへの影響を、AI活用のための高度な提案やPoC事例の蓄積によって克服する方針です。サービス品質の維持に向けた社内教育の徹底や、外部パートナーとの戦略的提携を通じた安定的なサプライチェーンの構築にも取り組んでいます。

競合

同社はSalesforceやAnaplanといった特定プラットフォームに強みを持つコンサルティングを展開しており、競合他社とは異なる専門性を打ち出しています。特にAI&Data Innovation領域では、単なるツール導入ではなく業務プロセス全体を再設計する高度な支援を提供しています。

アオラナウ事業においてはServiceNowに特化した展開を行い、独自の強みを持つ子会社との連携により競合優位性を確保しています。パソナグループ2168との関係においても、同社が提供する専門性の高いコンサルティングや教育サービスは、親会社の事業と重複しない独自の位置付けを確立しています。

バリュエーション

2026年8月10日時点の市場データにおいて、同社の株価は811円となっています。この時点での時価総額は約33.8億円であり、PERは16.21倍、PBRは2.65倍と算出されています。

これらの指標は、成長に向けた投資とAI・データ領域への戦略的なシフトを反映した評価となっています。同社は売上高および営業利益の拡大とともに、持続的な企業価値の向上を目指す方針を掲げています。