事業モデル

同社はセメント、鉱産品、建材、光電子、新材料の多角的な事業ポートフォリオを展開しています。セメント事業では製造から販売まで一貫した体制を持ち、特約店や物流網を活用して安定供給を行っています。

また、鉱産品事業では自社鉱山からの石灰石や骨材の採掘・販売を行い、建材事業ではコンクリート構造物の補修材料などを提供しています。光電子および新材料事業は、半導体製造装置向け部品や次世代通信技術に関連する高機能製品を主力としています。

KPI

当連結会計年度の売上高は223,686百万円となり、前年度比1.9%の増収を記録しました。セメント事業では販売数量が減少したものの、価格改定の実施により営業利益が前年比526.0%と大幅に伸長しています。

新材料事業も売上高が15.3%増加し、成長分野としての寄与が見られます。一方で、建材やその他事業は販売数量の減少等により、当期は減収・減益の推移となりました。

成長ドライバー

中長期ビジョン「SOC Vision2035」に基づき、高機能品事業へのリソース集中と海外事業の拡大を推進しています。特に半導体製造装置向け電子材料の生産能力増強や次世代技術の開発に注力しています。

また、脱炭素に向けた新事業開発や、DX戦略による業務効率化・生産性向上も成長の柱として位置づけられています。これらの取り組みにより、既存事業の収益安定と新規領域でのシェア拡大を目指す方針です。

リスク

セメント需要は国内の公共投資や民間設備投資に左右されるため、景気動向による需要減少リスクを抱えています。また、石炭などの原材料価格高騰に対しては、供給網の分散や販売価格への転嫁により影響の低減を図っています。

環境規制への対応として「SOCN2050」に基づき脱炭素化を進めるほか、自然災害による操業停止リスクにも備えたBCPを策定しています。さらに、高度な技術革新が求められる高機能品分野では、競合に対する継続的な研究開発が不可欠とされています。

競合

セメント事業においては、国内の需要動向や物流コストの変動が競争環境に影響を与える要因となります。同社は効率的な生産・物流体制の見直しや価格転嫁を通じて、これらの外部環境への耐性を高めています。

光電子や新材料といった高機能品分野では、技術革新のスピードが速く、競合他社との差別化に向けた高度な技術力が求められます。同社は研究開発への積極的な投資を行い、市場における優位性の確保に努めています。

バリュエーション

2026年8月10日時点の株価は5,770円であり、時価総額は約1843.5億円となっています。同日のデータに基づくPERは16.64倍、PBRは0.95倍と算出されています。

配当利回りは0.69%となっており、安定した事業基盤を背景とした評価が行われています。これらの指標は、セメント事業の安定性と高機能品への成長期待が織り込まれた水準と考えられます。