事業モデル

同社はセメント、資源、環境、建材・建築土木といった多岐にわたる事業を展開しています。特に主力であるセメント事業では、国内のインフラ整備や海外市場での販売を柱としており、関連する生コンクリートや骨材などの周辺領域も網羅しています。

また、資源事業では石灰石製品や土壌ソリューションを提供し、環境事業では廃棄物の再資源化などに取り組んでいます。これらの多角的なポートフォリオにより、建設・土木分野における包括的な提供体制を構築しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は8,984億4千1百万円となり、前年同期と比較して21億4千7百万円の増収を記録しました。一方で営業利益は746億2千万円と、前年比で31億3千万円の減益となっています。

セグメント別では、資源事業が売上高908億5千5百万円、環境事業が817億8千2百万円を計上しました。建材・建築土木事業は売上高434億2千7百万円となっており、各部門で異なる動向が見られます。

成長ドライバー

「26中期経営計画」において、国内事業の再生とグローバル戦略の推進を柱とした成長戦略を描いています。特にセメント分野では、価格政策の抜本的な見直しや、低炭素型混合セメントの製品化といったカーボンニュートラルへの取り組みが重要視されています。

海外展開においては、米国やフィリピンにおける既存事業の収益基盤強化に加え、未進出エリアへの参入を推進しています。また、研究開発活動を通じて、高度な技術による付加価値の創出と環境対応の両立を目指す方針です。

リスク

原材料価格の高騰や円安・円高といった為替変動が、製品価格への転嫁状況や海外事業の収益性に影響を及ぼすリスクがあります。また、地政学的リスクに伴うエネルギーコストの上昇も懸念される要因の一つです。

さらに、セメント製造過程で発生するCO2に対する環境規制の強化や、廃棄物処理に関する規制の変化が事業に影響を与える可能性があります。加えて、国内における建設現場の人手不足による工期遅延や、極端な気象現象による設備被害もリスクとして特定されています。

競合

同社はセメントおよび関連資材の分野において、強固な供給体制とブランド力を有する立場にあります。国内市場では、公共投資やインフラ整備といった構造的な需要を背景とした競争環境の中に位置しています。

また、海外展開においては各地域の規制や経済情勢に適応しながら、シェアの拡大を目指しています。カーボンニュートラルへの対応が求められる中、技術革新による差別化を図ることで、競合他社に対する優位性の確保を図る戦略をとっています。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は4,092円となっており、時価総額は約4197.2億円です。PERは53.96倍と算出されており、投資家による将来の成長期待が反映される水準となっています。

一方でPBRは0.67倍であり、資産価値に対する評価には独自の視点が必要です。配当利回りは2.90%となっており、安定した事業基盤を背景とした還元が行われています。