事業モデル
同社は建築材料関連事業を主軸とし、押出成形セメント製品の製造・販売および工事の請負、設計、監理を一貫して手掛けています。主力製品である「アスロック」などのセメント製品は売上高の大部分を占めており、強固な経営基盤を構築しています。
子会社との連携により、製品の提供から施工までをシームレスに提供する体制を整えています。また、不動産賃貸や保険代理店といった付随的な事業も展開しており、多角的な事業構造を有しています。
KPI
当連結会計年度における売上高は223億12百万円となり、前年度比で1.6%の増収を記録しました。その内訳として、押出成形セメント製品が174億92百万円(同1.7%増)と事業の中核を担っています。
利益面では、営業利益が19億93百万円(前年比18.7%増)、経常利益が21億66百万円(同17.8%増)と伸長しました。一方で、減損損失や訴訟関連の費用計上等により、当期純利益は6億5百万円(前年比47.7%減)となりました。
成長ドライバー
新商品開発において、廃棄された貝殻を活用した「シェルイン オイスター」など、環境配慮と独自性を両立した製品の拡充を進めています。また、現場作業を削減する高付加価値な塗装品や、施工省力化に寄与する工法の展開にも注力しています。
中期経営計画「NOZAWA NEXT3」のもと、新事業として多色仕上げの現場塗装工法「ミルフィア」を展開し、新たな市場開拓を目指しています。さらに、生産体制の柔軟な構築や資材調達の安定化を通じて、コスト競争力の維持と利益確保の両立を図る方針です。
リスク
原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇、および為替相場の動向が業績に直接的な影響を及ぼすリスクがあります。特に輸入原材料の供給不安や地政学リスクによる調達困難への対応が重要視されています。
物流業界における「2024年問題」に伴う運送コストの上昇や、工事現場での荷下ろし時間の制約も課題として認識されています。また、過去の石綿に関する訴訟や、品質管理上の瑕疵担保責任による評価毀損のリスクにも対応を講じています。
競合
同社は建築材料業界において、独自の技術力を背景とした高品質・短納期・低コストの提供を目指す「オンリーワン」の立ち位置を追求しています。特に施工現場での人手不足に対応するための省力化提案や、付加価値の高い製品展開で差別化を図っています。
競合環境においては、建築需要の底堅い一方で供給制約が強まる中、工事期間の短縮に寄与する製品の優位性を強調しています。独自の技術力を基盤とした新素材・新デザインの開発を通じて、市場における競争優位性の維持に努めています。
バリュエーション
2026年8月10日時点の株価は1,196円であり、同日の時価総額は約142.6億円となっています。この時点でのPERは23.26倍と算出されています。
また、同日のPBRは0.65倍となっており、配当利回りは3.59%を記録しています。これらの指標は、提供された最新の市場データに基づいた数値です。
