事業モデル
同社は、中堅・中小企業のDXを支援する「DX事業」と、システム開発や運用保守を行う「BP0事業」の2つのセグメントを展開しています。
DX事業では、CRMやSFAを軸としたオールインワンのSaaSを提供し、サブスクリプション型による安定的な収益構造を構築しています。一方でBP0事業は、高度な技術を持つIT人材を活用したシステムエンジニアリングやWebマーケティング支援を行い、高い専門性を活かした提供体制を整えています。
KPI
DX事業におけるSaaSの売上収益は前年同期比103.2%と伸長しており、グループ全体のサブスクARRは1,662百万円に達しています。
また、同セグメントのARPA(平均単価)は509,166円へと上昇しました。BP0事業においても、IT人材の需要を背景にSES売上収益が前年同期比15.5%増加しており、強固な受注基盤を維持しています。
成長ドライバー
2025年8月より資本業務提携を経て、従来のDX支援から「AX(AIトランスフォーメーション)」へと大きく舵を切る戦略を推進しています。
具体的には、生成AIネイティブアプリである「Knowledge Suite+」の展開や、顧客の利用データをAI学習資産として活用するモデルへの移行を進めています。また、BP0事業では高単価かつ高採算なプロジェクト案件の獲得に成功しており、収益性の向上を図っています。
リスク
DX事業においては、競合他社との競争激化や、高度なAI技術に対応するための開発コスト増大がリスク要因として挙げられています。
また、BPO事業においては深刻なIT人材不足による採用・育成の難航や、優秀なエンジニアの流出が経営に影響を及ぼす可能性があります。さらに、システム障害や情報漏洩といったセキュリティ面でのリスクにも注力が必要です。
競合
中堅・中小企業向けSaaS市場では多くの競合が存在しており、独自のノウハウとAI技術の統合による差別化が重要となります。
BP0事業においては、IT人材不足という構造的な課題がある中で、高度なシステム開発能力やインフラ構築の知見を武器に優位性を確保しています。特に、特定の業界に特化したソリューション提供により、競合との差異化を図る方針です。
バリュエーション
最新の市場データにおいて、同社の株価は990円となっており、時価総額は約60.6億円と評価されています。
また、PBRは4.54倍を記録しており、成長期待を反映した水準となっています。今後の企業価値は、AIへの戦略転換の成否や、SaaS事業におけるARPAの維持・向上に左右される見通しです。