事業モデル
同社は自動車関連事業とコンポーネント・ソリューション事業の二本柱で構成される事業構造を有しています。自動車関連事業では、スパークプラグやグロープラグ、各種センサといった主要部品を国内外で製造販売しており、強固な基盤を築いています。
コンポーネント・ソリューション事業では、半導体製造装置用部品やICパッケージ、燃料電池、医療用酸素濃縮装置などを展開しています。セラミックス技術を核とした高度な製品群を展開し、多角的なポートフォリオの構築を進めています。
KPI
当連結会計年度における売上収益は7,312億7百万円となり、前連結会計年度比で12.0%の増収を記録しました。営業利益は1,381億58百万円と前年同期比6.6%増となり、堅調な推移を見せています。
親会社の所有者に帰属する当期利益は1,128億92百万円に達し、前連結会計年度比で21.9%の成長を遂げました。この結果、基本的1株当たり当期利益は前年同期の466円34銭から570円43銭へと大幅に増加しています。
成長ドライバー
「長期経営計画 2030」に基づき、自動車関連事業で得た収益を源泉として、半導体や環境・エネルギーといった隣接領域へリソースを集中させています。特に生成AI需要の拡大に伴う半導体製造装置市場の成長は、同社のコンポーネメント・ソリューション事業における重要な成長機会と位置付けられています。
また、次世代の動力源を見据えた水素エンジンやe-fuel向けのスパークプラグ開発など、環境規制への対応を技術革新で解決する方針です。これらの取り組みを通じて、セラミックス技術の強みを活かした新たな事業領域の拡大を目指しています。
リスク
売上高の約80%が海外市場に依存しているため、地政学リスクや為替変動による影響を受けやすい構造となっています。特に円貨換算における評価額への影響や、主要な原材料である貴金属の価格高騰に対するコスト管理が重要な課題となります。
また、自動車業界の電動化加速に伴う内燃機関市場の縮小や、半導体市場の需要変動といった外部環境の変化もリスク要因として特定されています。これらに対し、同社は多角的な製品展開と技術開発による差別化で対応を図る方針です。
競合
自動車関連事業においては、グローバルなシェア拡大を目指しつつ、補修用部品の商材拡大や高付加価値な製品への転換を進めています。特に新興国市場における需要を取り込むための現地最適化された製品開発に注力しています。
コンポーネント・ソリューション事業では、高度なセラミック技術を武器に、競合他社との差別化を図る戦略をとっています。半導体製造装置向け部品などにおいて、生産能力の拡大や在庫の適正化を通じて市場変動に強い体制の構築を目指しています。
バリュエーション
2026年8月10日時点の株価は9,685円となっており、同日の時価総額は約19181.6億円です。この水準におけるPERは17.24倍、PBRは2.27倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは1.07%となっています。これらの指標は、同社が持つ強固な事業基盤と将来の成長への期待を反映した数値といえます。
