事業モデル

同社はセラミックス事業とエンジニアリング事業の二本柱で構成される事業を展開しています。セラミックス事業では、電子部品や食品、薬品などの製造工程で使用される高度な機能性・耐摩耗性・耐熱性を備えた製品を提供しています。

一方、エンジニアリング事業では、自社工場を持たず加熱装置や計測機器などを仕入れて販売する形態をとっています。両事業は相乗効果を発揮しつつ、顧客の多様なニーズに応える体制を構築しています。

KPI

当事業年度において、売上高は前年同期比12.5%増の11,340,906千円に達しました。営業利益は同期間で67.9%増の1,071,164千円を記録し、大幅な増益を達成しています。

経営目標として掲げているROE(自己資本当期純利益率)は5.7%、EPS(1株当たり当期純利益)は64円90銭となりました。これらは目標数値であるROE 8%以上、EPS 65円にはわずかに届かないものの、堅調な推移を示しています。

成長ドライバー

セラミックス事業においては、主要な販売先である電子部品業界の市況回復が追い風となり、売上高が前年同期比10.9%増加しました。これに伴い工場稼働率が向上し、原価率も改善したことで大幅な増益に寄与しています。

エンジニアリング事業でも、自動車や重機関連の設備投資が好調に推移した結果、売上高は前年同期比17.0%増となりました。特に計測機器の利益率改善が寄与しており、次期に向けた成長への期待が高まっています。

リスク

事業の約72.4%を占めるセラミックス製品において、新素材の登場や代替技術の確立による影響を受けるリスクがあります。また、電子部品向けの売上構成比率が高いため、当該業界の景気動向に業績が左右される側面も有しています。

原材料となるジルコニアについては、特定の仕入先への依存度が高いことや、将来的な価格高騰のリスクを抱えています。さらに、地政学リスクや自然災害による供給網の寸断、人材確保の難化といった外部環境の変化にも注視が必要です。

競合

同社はセラミックス素材の特性を引き出す独自の知見と技術を強みとしており、顧客の製造工程に最適な製品を提供しています。特に電子部品分野において、高度な技術革新に対応する高品質な製品を提供することで競争力を維持しています。

競合他社との差別化要因として、長年培ってきた「ものづくり」への姿勢や、研究開発を通じた環境負荷低減に向けた取り組みが挙げられます。独自の知見を活かした価値創造プロセスにより、特定のニッチな市場において強固な地位を築いています。

バリュエーション

2026年8月10日時点の株価は1,192円となっており、同日の時価総額は約142.5億円です。この時点でのPERは18.38倍、PBRは1.01倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは1.93%となっています。これらの指標は、同社の安定した事業基盤と将来の成長への期待を反映する内容となっています。