事業モデル

同社は「リアル(住まい)×テクノロジー」をコンセプトに、リノベーション済みの中古区分所有マンションの販売と戸建住宅の請負を主軸としています。独自の不動産情報データベースと仲介会社ネットワークを活用し、顧客との接点を多層的に構築しています。

提供する「KAITRY(カイトリー)」プラットフォームでは、AI査定やポータルサイトを通じた直接取引機能を提供しており、情報の透明性を高めています。また、金融機関向けに業務効率化を支援するSaaSモデルも展開し、多角的なアプローチで不動産流通のDXを推進しています。

KPI

同社は強固な仲介ネットワークを保有しており、2025年11月末時点で約7,500社の仲介会社および約32,000人の営業員と連携しています。この広範なネットワークが、物件の仕入や販売における重要な接点として機能しています。

また、実取引に基づくデータ蓄積も進んでおり、2025年11月期には約36,400件の価格査定を実施しました。これらの実績データとAIを組み合わせることで、独自の高精度な査定システムを実現しています。

成長ドライバー

成長の源泉は、独自に構築した「KAITRY」プラットフォームを通じた情報流通の高度化と、仕入・販売ルートの多様化にあります。特に仲介会社向けのSaaS提供や、ポータルサイトを通じた直接取引(iBuyer)の展開が、事業規模の拡大を支えています。

さらに、高付加価値な「眺望マンション」の取り扱いを本格化させるなど、商品ラインナップの拡れによる顧客層の拡大も図っています。これらの施策により、仲介会社との連携強化と直接的な顧客接点の両面から成長を目指しています。

リスク

不動産市場は景気動向や金利動向、地価の変動に敏感であり、これらが消費者の購買意欲や同社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、競合他社との価格競争や、特定の地域における供給過多による需給悪化もリスク要因として挙げられています。

テクノロジー面では、AIやIT分野の技術革新スピードが速く、提供サービスの陳腐化やシステム障害への対応が求められます。さらに、不動産関連の税制改正や法規制の変更など、外部環境の変化にも柔軟に対応する必要があると認識されています。

競合

同社は中古住宅流通市場において、独自の仲介ネットワークとAI査定技術を組み合わせた「リアル×テクノロジー」の強みで差別化を図っています。特に地方都市における戸建住宅分野では、安価な規格住宅を扱う企業の参入による競争が激化する環境にあります。

また、ITやAIを活用したソリューションを提供する企業との競合も想定されており、技術革新への迅速な対応が重要となります。同社は独自のデータ蓄積と専門的なノウハウにより、これらの競合環境下での優位性を確保しようとしています。

バリュエーション

2026年8月10日時点の株価は680円であり、時価総額は約83.9億円となっています。同日の市場データに基づくPERは7.62倍、PBRは0.97倍と算出されています。

また、同日時点での配当利回りは3.71%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。これらの指標は、同社が保有する不動産資産や独自のプラットフォーム価値を反映したものと考えられます。