事業モデル

同社は不動産仲介事業、不動産管理事業、居住者サポート事業の3つを柱として展開しています。各事業はグループ内の企業間で密接に連携しており、仲介から管理、リノベーションまでを一貫して提供する体制を構築しています。

特に仲介事業と管理事業の連携により、自社保有物件や管理物件に対する高いシナジー効果を発揮しています。また、不動産開発においても、仲介力と管理能力を活かしたワンストップのトータルサービスを提供することで、グループ全体の強みを最大化する構造となっています。

KPI

当連結会計年度において、売上高は前連結会計年度比9.4%増の6,385,724千円に達しました。不動産管理事業では、管理物件戸数の増加に伴い管理料収入が8.3%増加し、セグメント利益が27.7%増加するなど堅調な推移を見せています。

一方で、仲介事業においては人件費や広告宣伝費の増加といったコスト要因の影響を受け、セグメント利益は前連結会計年度比0.5%減となりました。居住者サポート事業についても、各種取次業務が伸長する一方で、セグメント間費用の影響により利益成長は緩やかなものとなっています。

成長ドライバー

今後の成長に向けた主要な要因の一つは、既存の京都・滋賀エリアにおけるシェア拡大と、近隣他府県への事業展開です。特に若年層から高齢層まで広がる単身者やファミリー層の需要を取り込むため、店舗数の拡充や広告の充実を図っています。

また、不動産賃貸事業においては、仲介で得た情報を基にリノベーションを行い、入居率100%を目指す戦略をとっています。この「仲介・管理・開発」を統合したワンストップ体制が、顧客ニーズへの迅速な対応と競争力の源泉となっています。

リスク

主なリスクとして、賃貸住宅の需要動向や不動産市況の変動が挙げられます。特に景気後退や供給過剰による入居率の低下、あるいは地価下落に伴う保有資産価値の毀損は、業績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。

また、仲介事業における競合他社の動向も重要な要因です。同社は独自の基幹システムや管理ノウハウで優位性を確保していますが、競争激化による影響を受ける可能性を認識しています。さらに、宅地建物取引業に関する法令・税制の改正や、手数料上限の変更といった規制環境の変化にも注視が必要です。

競合

不動産仲介事業においては、展開エリア内に複数の大手競合他社が存在しており、競争が激化しやすい構造にあります。これに対し同社は、早期導入した基幹システムを活用した情報の迅速な提供や、正確な情報提供による差別化を図っています。

不動産管理事業においても多くの競合が存在しますが、仲介事業との相乗効果やスケールメリットによる原価低減により競争力を維持しています。自社保有物件の賃貸事業では、リノベーションを通じた付加価値の提供により、他社と比較して優位なポジションを築いていると自負しています。

バリュエーション

2026年8月10日時点の株価は2,007円となっており、同日の時価総額は約71.4億円です。この時点でのPERは9.42倍、PBRは1.29倍と算出されています。

また、同日時点における配当利回りは3.44%となっています。これらの指標は、安定した事業基盤と成長戦略のバランスを反映する要素となります。