事業モデル
同社はアルミニウム二次合金地金の製造・販売を主軸とし、溶解技術を活かした溶解炉の新築や補修といった事業を展開しています。国内および海外の多数の子会社と連携し、原材料となるアルミニウム屑の仕入れから製品化までの一貫した体制を構築しています。
特に海外ではタイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、インドなど多岐にわたる拠点を展開しており、グローバルな供給網を構築しています。また、溶解炉やダイカスト製品の製造販売も子会社を通じて手掛けており、アルミニウム関連事業における幅広い技術力を有しています。
KPI
当連結会計年度において、売上高は3,311億9百万円(前年同期比10.4%増)を記録し、堅調な推移を見せています。同期間の営業利益は72億6千8百万円と、前年同期比で50.4%の大幅な増加を達成しました。
さらに、経常損益は56億2千万円(前年同期比49.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は36億8千万円(前年同期比426.4%増)に達しています。これらの業績向上は、海外における販売価格の是正や材料転換の推進が寄与したものと分析されます。
成長ドライバー
成長戦略として「G&G(Global & Green)」を掲げ、世界水準の品質・コスト・サービスを目指すとともに、環境に配慮した事業展開を推進しています。特にハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車向けのリサイクル合金の開発など、次世代モビリティ分野への投資を強化しています。
また、研究開発活動にも注力しており、新合金材料の開発や溶湯処理技術の改善、二酸化炭素排出量の少ない溶解炉の開発に取り組んでいます。これらの取り組みは、循環型社会への貢献と企業の持続的な成長の両立を目指す「DAIKI∞NEXT∞」の実現に向けた重要な柱となっています。
リスク
主要な販売先が自動車業界に集中しているため、当該業界の景気動向や特定の顧客の業績によって経営成績が影響を受ける可能性があります。また、原材料価格や販売価格は国際的なLME(ロンドン金属取引所)の相場に連動するため、急激な市況変動によるリスクを抱えています。
さらに、海外事業の展開に伴う政治的・経済的・社会的な環境変化や、地政学的リスクによるエネルギー価格の高騰、サプライチェーンの混乱も課題として挙げられています。これらに対し、同社は原材料の選別精度向上や、価格変動に対応可能な購買体制の構築を通じて、不確実な外部環境への対応を進めています。
競合
アルミニウム二次合金市場において、同社は高度な溶解技術と豊富な経験を強みとして独自の地位を築いています。製品の特性や製造方法が類似する業界構造の中で、高品質なアルミ合金の安定供給能力が競争力の源泉となっています。
また、国内のみならず海外拠点を活用したグローバルな展開により、広範なネットワークを構築しています。環境負荷低減に向けた技術開発やリサイクルへの取り組みも、持続可能な社会に向けた企業価値を高める重要な要素として機能しています。
バリュエーション
2026年8月10日時点の株価は1,840円となっており、同日の時価総額は約711.1億円です。この時点でのPERは19.61倍、PBRは0.93倍と算出されています。
また、同日のデータに基づく配当利回りは5.01%となっています。これらの指標は、安定した事業基盤と成長への投資のバランスを反映する要素となります。
