事業モデル
同社は「MADE BY JMC」というブランドのもと、3次元CADデータ技術を活用した製造支援を主軸としています。3Dプリンター事業、鋳造事業、CT事業の3つの柱で構成され、ノウハウや設備の共同利用によりリソースを最適化しています。
特に鋳造事業では、木型から熱処理、機械加工までを一貫して内製化することで、高品質な製品と短納期を実現しています。また、3Dプリンター技術を用いた心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID」など、高度な技術を要する独自製品のラインアップも拡充しています。
KPI
2025年12月期における売上高は3,223,030千円となり、前年同期比で4.9%の増加を記録しました。営業利益は103,588千円と、前年同期比で17.6%の増益を見せています。
セグメント別では、3Dプリンター事業が売上高764,482千円(前年比21.3%増)、鋳造事業が2,083,683千円(前年比6.9%増)となっています。一方でCT事業は、売上高374,864千円と前年同期比で23.9%の減収となりました。
成長ドライバー
成長の柱の一つとして、3Dプリンターを用いた「HEARTROID」が国内外の医療現場やデバイスメーカーから高い評価を得ています。この分野での積極的な販売促進により、同事業セグメントでは売上高・利益ともに大幅な伸長を見せました。
また、鋳造事業においてはEV関連部品やFA分野の大型鋳造品など、高度な技術を要する案件の獲得が進んでいます。さらに、砂型3Dプリンターの導入により、複雑で大型な設計への対応力を高め、付加価値の拡大を図っています。
リスク
事業環境としては、自動車メーカーの開発予算やスケジュールの変動、あるいは試作品レスの技術普及による需要減退のリスクを抱えています。これに対し、同社は量産領域への展開や、高度な技術を要する大型鋳除品の提案強化で対応しています。
また、特定の経営者への依存や、原材料価格の高騰、さらには一部の顧客における試作品製造の「内製化」による競合激化も課題として認識されています。これらのリスクに対し、同社は事業ポートフォリオの多角化や、高度な技術提供による差別化で対応を図っています。
競合
同社の強みは、単なる受託加工にとどまらず、3次元CADデータの処理から装置メンテナンスまでを一貫して行うノウハウにあります。特に鋳造事業では、トヨタ生産方式の導入や高度な品質検査体制により、一部の完成車メーカーからTier1企業として選定されています。
競合他社との差別化要因として、砂型3Dプリンターによる複雑形状への対応や、リバースエンジニアリングを含む高度なCT解析サービスが挙げられます。これらの技術を組み合わせることで、試作から最終製品までをトータルサポートする体制を構築しています。
バリュエーション
2026年8月10日時点の株価は395円となっており、同日の時価総額は約21.8億円です。この時点でのPBRは1.26倍と算出されています。
投資判断にあたっては、これらの市場データに基づいた評価が必要です。なお、提供されたデータに配当に関する記載がないため、本項では言及を控えます。
