事業モデル

同社は主に賃貸物件における家賃等の支払いを保証する「家賃債務保証サービス」を提供しており、代位弁済後の求償債権回収までを一貫して行う体制を有しています。独自のAI審査システムや、提携先との強固なネットワークを基盤として事業を展開しています。

同社は全国19拠点を展開し、約58,000件にのぼる広範な協定会社ネットワークを構築しており、安定した事業基盤を確立しています。また、独自の電子申込システムやマイページ提供を通じて、顧客への付加価値向上と業務効率化の両立を図っています。

KPI

当事業年度において、売上高は26,188百万円(前年比2.1%増)となり、過去最高を更新する見事な推移を見せました。営業利益は3,173百万円(同24.5%増)、経常利益も3,178百万円(同25.2%増)と大幅な成長を記録しています。

特に財務の健全性を示す指標として、AI活用による審査高度化が奏功し、早期入金控除後30日期間代位弁済率は0.45%へと改善しました。また、代位弁済回収率も96.4%に向上しており、売上高対比求償債権比率は22.5%と業界でも圧倒的な水準を維持しています。

成長ドライバー

三菱UFJフィナンシャル・グループとの資本業務提携により、ブランド力の向上と新たな顧客基盤の獲得が進展しています。特に2026年2月にリリースした「三菱UFJカードプラン」は、今後の重要な成長ドライバーとして位置付けられています。

さらに、DX戦略の一環として電子申込システムの導入を推進しており、同システムを利用する拠点は前年度末比8,036拠点増加しました。また、地方銀行との提携や高齢者向けサービスの拡充など、多角的なアプローチにより成長機会の創出を図っています。

リスク

家賃債務保証事業は、経済状況や雇用環境の悪化に伴う賃借人の支払能力低下により、代位弁済額の増加や求償債権の回収不能といった信用リスクを抱えています。これらへの対応として、AIを活用した審査の高度化と専門部署による徹底した債権管理体制を構築しています。

また、システムへの依存度が高いため、サイバー攻撃や不具合によるシステム停止が事業に重大な影響を与える可能性も認識されています。さらに、個人情報の漏洩に対するリスクに対し、プライバシーマークの取得や厳格な社内規程の整備を通じて情報セキュリティの強化に取り組んでいます。

競合

家賃債務保証業界は参入障壁が低い側面があるものの、実質的な参入障壁として強固な提携ネットワークや高度な債権回収の実務フローが重要となります。同社は長年の活動を通じて構築した広範な協定会社との関係により、競合に対する優位性を確保しています。

今後、保険会社やクレジットカード会社等の他業種からの参入によるシェア奪取の可能性も想定されます。これに対し、同社は三菱UFJグループとの連携を強化することで、ブランド力と信頼性を高め、競争環境におけるプレゼンスの確立を図る方針です。

バリュエーション

2026年8月10日時点の株価は1,195円であり、時価総額は約316.8億円となっています。同日の市場データに基づくPERは18.35倍、PBRは3.91倍と算出されています。

また、同日に公表された配当利回りは8.94%となっており、高い還元水準を示しています。これらの数値は、三菱UFJグループとの提携による成長期待や強固な事業基盤を反映した評価となっています。