事業モデル

同社はITO&BPO事業、クラウドソリューション事業、海外事業の3つを柱として展開しています。特にITサービスマネジメントやカスタマーコミュニケーションといったアウトソーシング分野では、顧客との長期的な信頼関係に基づく高い継続性を特徴としています。

これらの事業において、売上高の約8割を大企業が占めており、経営基盤の安定性に寄与しています。また、自社製品である顔認証システムや勤怠管理システムの提供など、独自のソリューションも展開しており、多角的な収益構造を構築しています。

KPI

当連結会計年度における売上高は9,189,733千円となり、前年同期比で17.8%の増加を記録しました。これに伴い、営業利益も525,174千円と前年同期比23.0%増の推移を見せています。

また、ITO&BPO事業における年間顧客解約率は4.5%程度に抑えられており、高い継続性が確認されています。さらに、離職率も業界平均よりも低水準に保たれており、人材の定着と安定した運営体制が維持されていることが示唆されます。

成長ドライバー

DX推進の加速や労働人口の減少を背景としたITアウトソーシング需要の拡大が、主要な成長要因となっています。特にServiceNowを活用したクラウド関連事業は、企業のデジタルトランスフォーメーションへの投資意欲の高まりを受け、今後も成長が見込まれます。

また、海外拠点を活用した開発・保守・研究開発体制の強化や、AI技術を用いた新製品の開発にも注力しています。顔認証技術の高度化など、先端技術を既存のソリューションに統合することで、付加価値の高い提案と競争力の向上を目指す方針です。

リスク

競合他社の参入による価格競争や、DX推進ニーズを的確に捉えられないことによる市場シェアの低下がリスクとして挙げられます。また、IT人材の確保に向けた競争激化は、継続的な成長に向けた重要な課題となっています。

事業内容面では、イベントサービス事業が外部要因により影響を受けやすい構造であるため、他事業への人員シフト等でリスク低減を図っています。さらに、ソフトウェア開発における要件定義不足による工数超過や、M&Aに伴うシナジー発現の不確実性にも注意を払う必要があります。

競合

BPO業界では異業種からの参入が増加しており、競争環境は変化し続けています。同社は、単なるアウトソーシングに留まらず、ワンストップのサービス提供や高度なセキュリティ、マルチベンダ対応といった強みで差別化を図っています。

特に、顧客と直接的な関係を構築する一次請けへのこだわりが、競合他社との差別化要因となっています。また、独自の顔認証技術などのソリューションを持つことで、単なる労働力の提供ではない付加価値の創出に努めています。

バリュエーション

2026年8月10日時点の株価は1,012円となっており、同日の時価総額は約37.2億円です。この時点でのPERは11.88倍、PBRは1.29倍と算出されています。

また、同日時点の配当利回りは4.01%となっています。これらの指標は、安定した事業基盤と成長への期待を反映する水準にあります。