事業モデル
同社は橋梁、鉄骨、その他鉄構物の設計・製作・施工を主軸とする鋼構造物製造事業を展開しています。この事業は公共工事の割合が大半を占めており、子会社を通じて施工や運送、海外での加工など一貫した体制を構築しています。
また、不動産賃貸事業、材料販売事業、運送事業、太陽光発電事業といった多角的な事業ポートフォリオを有しています。特に不動産賃貸事業は安定的な収益源として位置付けられており、各事業の特性を活かした経営を行っています。
KPI
当連結会計年度において、鋼構造物製造事業は完成工事高206億9千万円、営業利益3億2千万円を計上しました。一方で材料販売事業は売上高21億1千万円に対し、営業損失9千万円を記録しています。
不動産賃貸事業では、新築物件の家賃収入が寄与し、売上高10億4千万円、営業利益5億5千万円と大幅な増益となりました。運送事業も、グループ内取引や設備投資関連の需要により、売上高6億3千万円、営業利益4千万円を達成しています。
成長ドライバー
第5次中期経営計画では、新設橋梁から成長が見込まれる橋梁保全へのシフトを戦略の柱としています。特に高速道路の大規模更新や床版取替工事など、市場の拡大が期待される分野へ注力する方針です。
また、鉄骨・鉄構事業においては首都圏超高層案件への挑戦に向けた投資を行い、技術力の向上を図っています。さらに、海外拠点の利益拡大や異業種とのアライアンスを通じた新技術の開発など、将来の成長に向けた「種まき」も推進しています。
リスク
原材料価格の高騰が製品価格へ円滑に転嫁できない場合、鋼構造物製造事業の収益を圧迫するリスクがあります。また、建設業界における深刻な人手不足により、高度な技術を持つ人材の確保が困難になることも重要な課題です。
地理的な要因として、生産拠点が愛知県の知多半島に集中しているため、南海トラフ巨大地震等の大規模災害による影響を受ける可能性があります。さらに、受注環境の変動や資材価格の動向、取引先の信用リスクなど、外部環境の変化に対する感応度も高い構造です。
競合
同社は橋梁・鉄骨分野において、設計から施工までをカバーする総合的な技術力を強みとしています。特に公共工事における実績と、高度な専門性を要する保全工事への対応力が競争優位の源泉となります。
競合他社との差別化に向け、独自の研究開発活動も積極的に展開しています。橋梁の施工効率を高めるための設備開発や、高耐久・環境配慮型の新材料の開発を通じて、技術的な優位性を確保し、市場での地位を確立しようとしています。
バリュエーション
2026年8月10日時点の株価は7,410円であり、同日の時価総額は約147.1億円となっています。この際のPERは15.43倍と算出されています。
また、同日のPBRは0.29倍となっており、配当利回りは1.40%を記録しています。これらの数値は、提供された最新の市場データに基づいた評価となります。
