事業モデル
同社はIR(投資家向け広報)およびSR(株主向け関係構築)に特化したコンサルティング事業を展開しています。具体的には、実質株主の特定や議決権分析といった「平時」の支援から、プロキシー・ファイト等の有事におけるアドバイザリーまで幅広く提供します。
独自のデータベースを活用した情報収集と、機関投資家や個人株主とのネットワークを基盤とした仲介役を担っています。また、子会社を通じてM&Aや経営統合に特化したフィナンシャル・アドバイザリー業務も展開しており、高度な専門性を強みとしています。
KPI
当連結会計年度において、売上高は前年同期比6.2%増の6,141百万円を記録しました。営業利益は同27.7%増の1,283百万円となり、経常利益も同27.8%増の1,301百万円と大幅な伸長を見せています。
さらに、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比28.6%増の898百万円に達しました。EBITDAについても同21.2%増の1,639百万円となっており、収益性の向上が確認されます。
成長ドライバー
日本市場における資本効率改善への期待や、アクティビストによる活動の活発化が追い風となっています。特に有事対応案件は前年同期比14.0%増の2,428百万円となり、高度な専門性が求められる局面での需要が高まっています。
また、実質株主判明調査などの平時対応案件も、企業価値向上に向けた上場企業の動きを背景に堅調に推移しています。独自のデータとノウハウに基づくコンサルティングの必要性が高まっており、今後の成長に向けた良好な環境にあるとみられます。
リスク
同社は多数の株主情報を扱うため、個人情報の漏洩やサイバー攻撃による情報セキュリティへのリスクを認識しています。これに対し、ISO等の国際規格の取得や社内ルールの整備を通じて管理体制の強化に努めています。
また、経済情勢の悪化により上場企業が間接部門の経費を削減する可能性や、独自のノウハウが模倣されるリスクも挙げられています。さらに、将来的な法律や制度の変更がサービスの必要性を低下させる可能性があるものの、現状ではより高度なIR・SR活動を求める方向への変化が期待されています。
競合
同社は特定の金融機関に属さない独立系アドバイザーとしての立場を強みとしています。独自のデータ収集ノウハウと分析手法を武器に、他社とは異なる独自性の高いコンサルティングを提供しています。
競合環境においては、アクティビストの台頭や企業再編の加速により、高度な専門性を備えたアドバイザリーへの需要が拡大しています。独自のデータベースとプロフェッショナルな体制を維持することで、差別化されたポジションを確立しているとみられます。
バリュエーション
2026年8月10日時点の株価は709円であり、時価総額は約125.8億円です。同日の市場データに基づくPERは13.99倍、PBRは2.05倍となっています。
また、同日時点での配当利回りは4.24%と算出されています。これらの指標は、独自のコンサルティング基盤と成長性の評価を反映した数値となっています。
