事業モデル

同社は3D-CADを活用した機械・部品の設計開発およびソフトウェア開発を行う設計開発アウトソーシング事業を主軸としています。この事業は、派遣業務と請負業務(受託型・常駐型)に分かれ、高度な技術力を要する工程を担っています。

その他にも、飲料用水素水の製造販売を行う美容・健康商品製造販売事業や、不動産賃貸事業を展開しています。2025年4月からは海外子会社を通じた事業展開も開始しており、多角的な事業ポートフォリオを構築しています。

KPI

設計開発アウトソーシング事業では、単価改善の進捗と請負要員の増加により売上高が前年同期比6.8%増の105億17百万円に達しました。同セグメントの営業利益率は17.5%を記録しており、強固な収益基盤を示しています。

全社的な業績においても、売上高は前年同期比6.2%増の106億27百万円となり、当期純利益も同6.3%増の6億49百万円となりました。特に主力事業における請負業務の推進が、安定した収益確保に寄与しています。

成長ドライバー

中期経営計画では「デジタルソリューション企業」への変革を掲げ、ソフトウェア分野やデジタル解析、DXソリューションなどの新領域拡大を目指しています。これらは既存の設計開発技術と高度なテクノロジーを融合させる取り組みです。

また、EV化に伴う車体軽量化ニーズに対応する設計技術の発展や、自動車ランプ・内装といったコア業務領域の強化にも注力しています。これらの戦略により、次世代自動車市場における競争優位性の確保を図る方針です。

リスク

主力事業の売上高に占める自動車関連の割合が約60%と高く、自動車業界の動向やEVシフトによる影響を受けやすい構造となっています。これに対し、同社は技術者シフトや特定顧客への依存度を分散する動きを見せています。

また、人件費の上昇や社会保険料率の変動、高度な専門性を有する技術者の確保・維持が重要な経営課題として挙げられています。特に設計開発分野では労務費が売上原価の90%以上を占めるため、人材確保と教育体制の構築が収益性に直結します。

競合

同社は高度な3D-CAD技術を用いた専門性の高い設計開発を提供しており、単なる労働力の提供ではなく技術者集団としての差別化を図っています。競合他社との価格競争を回避するため、優秀な人材の確保と教育に重点を置いています。

市場環境としては、自動車業界における脱炭素化やモジュール化といった構造変化が進んでいますが、同社は上流工程の特性から直接的な影響を受けにくい体制を構築しています。しかし、競合による技術者獲得競争の激化は継続的な注視が必要です。

バリュエーション

最新の市場データにおいて、同社の株価は3,450円となっており、時価総額は約131.7億円です。PERは17.55倍、PBRは1.87倍と算出されています。

配当利回りは3.07%となっており、経営方針として当期純利益の35%以上を配当する方針を掲げています。安定的な配当と成長投資の両立を目指す姿勢が、現在の株価水準に反映されていると考えられます。