事業モデル

同社は「エアトリ」ブランドを軸としたオンライン旅行事業を中核とし、BtoCの直営サイト運営と、他社へのコンテンツ提供を行うBtoBtoCの両面で展開しています。航空会社や東日本旅客鉄道9020との強固な提携関係に基づく仕入れ力、多様な販路、およびシステム開発力が競争力の源泉となっています。

さらに、訪日旅行向けのWi-Fiレンタルや取次サービス、メディア事業、クラウド事業など、旅行周辺領域を含む多角的なポートフォリオを構築しています。これらの事業を通じて「エアトリ経済圏」の構築を目指しており、単一の旅行予約に留まらない広範なサービス提供を行っています。

KPI

当連結会計年度において、オンライン旅行事業は前年同期比12.7%増の27,744百万円の売上収益を計上し、堅調な推移を見せています。一方でITオフショア開発事業は前年同期比90.9%減の14百万円、投資事業は同80.7%減の345百万円と、セグメント間で大きな変動が見られました。

営業利益に関しては、オンライン旅行事業が前年同期比328百万円増の4,477百万円を計上し、全体の底上げに寄与しています。ITオフショア開発事業は106百万円の営業損失を計上したものの、投資事業が104百万円の営業利益を計上しており、連結での営業利益は前年同期比30.8%増の3,099百万円となりました。

成長ドライバー

中長期成長戦略「エアトリ5000」および成長戦略「エアトリ2025」のもと、旅行事業におけるマーケティング投資の継続とUI/UXの改善による利便性向上を推進しています。これにより、国内および海外旅行の両方の需要を取り込み、収益の拡大を図る方針です。

また、旅行事業以外の既存事業の成長継続とともに、積極的なM&Aや戦略的な投資を通じた事業ポートフォリオの構築も重要な成長因子です。特に「エアトリ経済圏」の強化により、旅行関連から派生する多様な領域での非連続的な成長を目指しています。

リスク

オンライン旅行事業においては、競合環境の激化による売上低下やコスト増に加え、特定の航空会社への高い依存度がリスク要因として挙げられています。また、検索エンジンのアルゴリズム変更やスマートデバイスの仕様変更など、インターネット上の集客効率に影響を与える外部要因にも注意が必要です。

さらに、ITオフショア開発事業における価格競争や人材の引き抜き、および投資事業における投資先の業績不振による減損リスクも存在します。これらのリスクに対し、同社は強固なネットワークの構築や専門家との情報交換を通じた迅速な対応体制を整備しています。

競合

オンライン旅行業界では競合環境が激化しており、同社は独自の仕入れ力とシステム開発力を武器に差別化を図っています。特に航空会社や鉄道との直接的な提携関係を強化することで、他社に対する競争優位性を維持する戦略をとっています。

また、ITオフショア開発事業においては、競合他社の模倣による価格競争や人材流動のリスクがあるものの、同社は独自の運営ノウハウと強固なネットワークで対応しています。旅行以外の領域でも、独自性の高いサービスを展開することで、多角的な競争優位の構築を目指しています。

バリュエーション

2026年8月10日時点の市場データにおいて、同社の株価は904円となっています。この時点での時価総額は約20.2億円(20,221,796,352円)と算出されています。

また、同日の指標としてPERは7.46倍、PBRは1.21倍となっており、配当利回りは1.10%を記録しています。これらの数値は、提供された最新の市場データに基づいた評価となります。