事業モデル

同社は、化学薬品等の薬液移送に使用されるケミカルポンプおよび関連する制御機器の開発・製造・販売を主軸としています。製品の安全性確保を最優先とし、腐食に強い樹脂材料や漏れ防止構造を採用することで、高い信頼性を追求しています。

同社は単なる機器提供にとどまらず、メンテナンスサービスを一つの商品と位置づけ、高度なアフターサービスを提供しています。国内では13の拠点、海外では15カ国に19社の関係会社を展開し、世界規模での販売・サポート体制を構築しています。

KPI

当連結会計年度における売上高は47,692百万円となり、前年比4.2%増を記録しました。このうち、主力製品であるマグネットポンプが15,657百万円と全体の大きな割合を占めています。

利益面では、営業利益が5,924百万円(前年比1.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,835百万円(前年比8.2%増)となりました。また、自己資本比率は74.0%に達しており、強固な財務基盤を維持しています。

成長ドライバー

中期経営計画2027において、2028年3月期に向けた売上高530億円、海外売上高295億円の目標を掲げています。特に水処理や新エネルギー分野など、グローバルな需要が見込まれる市場への注力を行っています。

研究開発活動にも積極的な投資を行っており、当連結会計年度の研究開発費は921百万円に達しました。国内全従業員の約21%を技術・開発部門に配置し、高度なクリーン度や高温対応など、次世代の要求に応える製品開発を推進しています。

リスク

主要顧客である半導体や液晶パネルなどの市場環境は変動が大きく、これらの需要動向や設備投資の推移が業績に影響を与える可能性があります。また、原材料となる金属や樹脂の価格高騰もコスト面でのリスク要因となります。

海外展開においては、各国の経済状況や地政学的リスク、さらには米国の関税政策による価格競争力の低下などが懸念されます。さらに、一部の地域で採用している合弁契約や商号の使用許諾に関する不確実性も、事業継続における留意点として挙げられています。

競合

同社は60年以上にわたる開発・製造の実績を積み上げ、ケミカルポンプにおいて強固な地位を築いています。高度な技術力と品質管理体制により、新興国製の安価な製品との差別化を図っています。

特に「安全に薬液を移送する」という極めて重要な使命を果たすため、独自の安全機構や最新の検査装置を導入しています。多品種少量生産に対応できる高い生産能力と、高度な技術力を要する市場での信頼が競争優位性の源泉となっています。

バリュエーション

2026年8月12日時点の株価は4,605円となっており、同日の時価総額は約1211.2億円です。この時点におけるPERは25.00倍、PBRは2.93倍と算出されています。

また、同日時点での配当利回りは1.72%となっています。これらの指標は、同社の強固な財務基盤と将来の成長に向けた投資姿勢を反映する数値として評価されます。