事業モデル
同社は、半導体やフラットパネルディスプレイ、製薬向けに不可欠な超純水製造装置の設計・施工・販売を主軸としています。高度な技術を要する超純水分野で培ったノウハウを活かし、前処理から超純水製造までの一貫したシステムを提供しています。
さらに、納入後のメンテナンスやカートリッジフィルター等の消耗品販売、水質分析の受託など、継続的なサービス提供体制を構築しています。また、設備投資の負担軽減ニーズに応えるため、自社で装置を保有し超純水の使用料を得るBOOM契約も展開しており、安定した収益基盤を構築しています。
KPI
同社の主要な事業である水処理装置事業は、売上高に占める割合が90%を超えており、経営の柱となっています。直近の連結業績では、受注高が47,694百万円、売上高が56,245百万円を記録しています。
利益面では、営業利益が6,667百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は3,818百万円となりました。これらの数値は、前年度の大型案件の反動や一部工事の遅延の影響を受けていますが、メンテナンスおよび消耗品の売上高は18,626百万円と堅調に推移しています。
成長ドライバー
成長戦略として、半導体・製薬の両分野におけるアプローチ強化を推進しており、特に先端半導体の微細化・高度化に伴う需要を取り込んでいます。海外展開も加速しており、シンガポール拠点の新設やインドでの受注など、東南アジアを含むグローバルな販路拡大を図っています。
また、エンジニアリングプロセスの改革により、ユニット化やプレファブ施工を推進し、生産性向上と納期短縮を目指しています。研究開発においては、超純水の純度・分析感度・環境貢献の3項目を向上させるための投資を継続しており、次世代半導体向け装置の開発にも注力しています。
リスク
主要なリスクとして、半導体市場の動向に左右されるため、顧客の設備投資計画の変動が業績に直結する構造があります。これに対し、同社は製薬分野の成長加速やメンテナンス・消耗品の受注促進により、収益の安定化を図る戦略をとっています。
また、海外売上高比率が約70%と高いため、地政学リスクや貿易規制の影響を注視し、現地での情報収集体制を強化しています。さらに、サプライチェーンにおける資材価格の高騰や納期遅延、高度化する顧客要求に伴う品質管理の難易度上昇などにも対応するための体制構築を進めています。
競合
同社は超純水分野で高い技術力を有しており、特に先端デバイスの製造工程において不可欠な高品質な水の提供で強みを持っています。競合他社との差別化に向け、独自の技術や研究成果を積極的に知的財産権として保護する体制を整えています。
また、単なる装置販売に留まらず、高度な分析技術の確立や環境負荷低減に資する水処理ソリューションを提供することで、顧客との強固な関係を構築しています。今後も、競合他社の新技術への追随を見据えつつ、独自の研究開発を通じた製品競争力の維持・向上に努めています。
バリュエーション
2026年8月12日時点の市場データにおいて、同社の株価は3,985円となっています。この時の時価総額は約1617.7億円と算出されています。
同社の投資指標については、PERが42.92倍、PBRが4.06倍となっており、配当利回りは2.01%を記録しています。これらの数値は、高度な技術力と特定の成長市場における強固なポジションを反映した評価となっています。
