事業モデル
同社は工業用ミシンの製造販売を行うアパレルマシナリー事業と、自動車用部品の製造販売を行うオートモーティヴ事業を展開しています。アパレル分野では、特にニット衣料などの縫製に適した「環縫いミシン」においてトップブランドとしての地位を確立しています。
オートモーティヴ事業では、安全ベルトのリトラクター部品など、高い技術力が求められる自動車用部品の製造販売を行っています。両事業ともにグローバルな展開を見せており、海外拠点を活用した生産・販売体制を構築しています。
KPI
当連結会計年度における売上高は216億57百万円となり、前年同期比で1.7%の微減となりました。アパレルマシナリー事業の売上高は138億30百万円、オートモーティヴ事業の売上高は78億27百万円となっています。
一方で、営業利益は9億46百万円(前年同期比39.8%減)、経常利益は11億4百万円(前年同期比29.0%減)と、収益面では厳しい環境下での苦戦が見て取れます。当連結会計年度の生産実績は、アパレルマシナリー事業が6,119,483千円、オートモーティヴ事業が5,951,773千円となっています。
成長ドライバー
アパレルマシナリー事業では、中国から東南アジアや南アジア、さらにはアフリカへとシフトする市場動向に合わせ、地域ニーズに即した戦略を展開しています。特に高度な縫製技術への対応や、生産性の向上に向けた自動化・省力化機器の拡販に注力しています。
オートモーティヴ事業においては、米州市場を中心に新規顧客の獲得を進めています。また、両事業において共通して、品質・工程・量産立上げ支援を含む付加価値提案を強化することで、価格競争の影響を受けにくい強固な事業構造の構築を目指しています。
リスク
アパレルマシナリー事業は、海外生産拠点の集中や地政学的リスク、さらには為替変動による影響を受ける可能性を抱えています。特に労働集約型である縫製産業の特性上、特定の国・地域における政治的・経済的な不安定さが経営成績に直結する構造となっています。
これに対し同社は、日本、中国、ベトナム、メキシコの複数拠点による生産体制の分散化を進めています。拠点を跨いだ生産移管が可能な仕組みや、高度な技術情報の共有を通じて、特定地域への依存度を低減し、リスクの最小化を図る取り組みを継続しています。
競合
アパレルマシナリー事業においては、国内外の競合他社との間で熾烈な競争が存在しており、同社は独自の環縫いミシン技術による差別化を徹底しています。製品の高度化に加え、ITを活用した品質の可視化や最新鋭の測定機器の導入により、他社に対する優位性を確保する方針です。
オートモーティヴ事業では、世界的なサプライチェーンの中で確固たる地位を築いていますが、中国における価格引下げ圧力やアジア市場での競争激化といった課題に直面しています。これに対し、品質や量産立上げ支援などの付加価値提案を強化することで、競合に対する優位性を維持する戦略をとっています。
バリュエーション
2026-08-12時点の株価は538円であり、同日の時価総額は約124.0億円となっています。この時点におけるPERは39.21倍と算出されています。
また、同日のデータに基づくPBRは0.38倍となっており、配当利回りは5.79%を記録しています。これらの数値は、提供された最新の市場データに基づいたものです。
