事業モデル
同社は半導体および液晶ディスプレイの製造プロセスに不可欠な各種装置の開発・製造・販売を行っています。具体的には、塗布や洗浄といった工程における装置に加え、ウェーハを搬送する産業用ロボットなどの周辺機器も幅広く提供しています。
また、金型・樹脂成形事業や表面処理用機器事業も展開しており、多角的な製品ポートフォリオを有しています。特に半導体製造装置は受注生産の形態をとっており、国内外のメーカーや研究機関を主要な顧客としています。
KPI
当連結会計年度における売上高は354億28百万円となり、前年同期比1.2%減の推移となりました。一方で、主力である半導体装置部門の売上高は172億12百万円と、前年同期比39.7%増を記録しています。
利益面では、営業利益が47億68百万円(前年同期比19.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が35億41百万円となりました。特定の部門で売上高が減少したものの、半導体装置の伸長が全体の底上げに寄与しています。
成長ドライバー
生成AIに関連したサーバーへの設備投資拡大に伴い、アドバンスドパッケージ向け半導体装置の需要が市場を牽引する見通しです。同社はこうした中長期的な成長を見据え、顧客ニーズに対応した高度な装置の開発に注力しています。
また、グループ内の他社との技術・設備活用によるシナジー効果や、海外子会社の生産体制を活用したコストダウンも推進しています。研究開発への重点的な投資を通じて、付加価値の高い製品をタイムリーに提供する体制の構築を目指しています。
リスク
半導体および液晶市場は循環的な市況変動が大きく、技術革新のスピードが速いため、需要動向や競合状況の変化が業績に直結するリスクがあります。特に先端分野では、予期せぬ不具合による品質リスクへの対応も重要となります。
また、海外での事業展開に伴う地政学リスクや為替変動の影響、さらには特定の仕入先への依存による調達リスクも認識されています。これらのリスクに対し、同社は多角的な調達先の確保や、強固な品質管理体制の構築を通じて対応を図っています。
競合
半導体・液晶業界は技術革新が極めて速く、ユーザーニーズが複雑かつ多様化する非常に競争の激しい市場です。同社はこの環境下で、独自の技術力を武器に競合他社との差別化を図る戦略をとっています。
特に高度な専門性が求められるプロセス機器分野において、顧客の要望を先取りした提案型ビジネスへの転換を進めています。強固な技術基盤と、海外拠点を活用した生産・販売体制の構築により、競争優位性の維持に努めています。
バリュエーション
2026年8月12日時点の市場データにおいて、同社の株価は3,640円となっています。この時点での時価総額は約579.7億円と算出されています。
また、同日のデータに基づくPERは16.39倍、PBRは2.21倍となっており、配当利回りは0.85%を記録しています。これらの指標は、現在の市場における評価を反映した数値です。
