事業モデル

同社は、遠心分離機を中心とした機械製造販売事業と、化学工業製品の仕入・販売を行う化学工業製品販売事業の二つの柱で構成されています。機械事業では、高度な技術を要する遠心分離機の製造・販売に加え、子会社を通じてアフターサービスや部品加工、海外での販売・サポート体制を構築しています。

化学工業製品販売事業では、合成樹脂や無機材料、半導体製造向け材料など多岐にわたる製品を、国内外の広範なネットワークを通じて展開しています。両事業ともに、独自の技術力や専門知識を要する高付加価値製品の提供に注力しており、強固な事業基盤を構築しています。

KPI

当連結会計年度の売上高は、両事業の伸長により前年度比13.9%増の59,365百万円に達し、過去最高を更新しました。営業利益は前年度比13.8%増の5,352百万円、経常利益も前年度比13.1%増の5,401百万円と、堅調な推移を見せています。

機械製造販売事業では、国内の官需および民需の好調な受注が寄与し、売上高が前年度比17.2%増加しました。一方、化学工業製品販売事業では、特定の材料の伸長が寄与したものの、人件費増の影響により営業利益は前年度比0.2%の微減となりました。

業績推移

売上高の推移(通期・直近4期)。FY2022 455.9億円、FY2023 496.3億円、FY2024 521.2億円、FY2025 593.7億円。137.8億円の増加

売上高の推移(通期・直近4期)。出典は kabu-insight(yfinance 由来)の通期実績で、古い期から新しい期の順に並べた。

FY2022の売上高は455.9億円。
FY2023の売上高は496.3億円。
FY2024の売上高は521.2億円。
FY2025の売上高は593.7億円。

成長ドライバー

次期中期経営計画「Create The New Future」では、2028年10月期に向けた野心的な目標を掲げています。機械事業では、インドや東南アジア、米州といった海外市場の深耕に加え、バイナリー発電装置の拡販や新工場の建設による生産能力の増強を推進します。

化学工業製品販売事業においては、東南アジアや欧州での拠点連携強化や、高付加価値商品の拡充による収益の最大化を目指しています。特に、専門商社としての強みを活かした新商材の開拓と、海外市場への積極的な展開が今後の成長の鍵となります。

リスク

事業環境としては、国内外の景気動向や主要顧客の設備投資動向、原材料の需給・価格動向が業績に影響を及ぼす可能性があります。特に化学工業製品販売事業では、原材料の動向により短期間で需給調整が発生するため、機敏な対応が求められる構造となっています。

また、海外展開に伴う地政学的リスクや、為替相場の変動による影響も重要な検討事項です。さらに、部品・原材料の調達におけるコスト高騰や、供給網の寸断、および製品の品質・安全に関するリスクへの対応として、品質マネジメントシステムの構築や代替調達先の確保に努めています。

競合

同社は、高度な技術を要する遠心分離機や、専門知識を要する化学工業製品の取り扱いにおいて独自の立ち位置を築いています。機械製造販売事業では、特異な技術を必要とする製品の開発に注力することで、競合他社との差別化を図っています。

化学工業製品販売事業においても、単なる販売に留まらず、専門商社としての知見を活かした高付加価値な商材の提供を目指しています。これらの強みを活かし、多様な国や地域における顧客開拓を通じて、競合環境に対する耐性を高める戦略を推進しています。

バリュエーション

2026年8月26日時点の市場データにおいて、同社の株価は2,055円となっています。この時点での時価総額は約591.1億円であり、PERは14.60倍、PBRは1.35倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは3.78%となっています。これらの指標は、同社の安定した事業基盤と成長への期待を反映する数値となっています。