事業モデル

同社は半導体検査装置の製造・販売を単一の事業として展開しており、ハンドラ、テスタ、および関連するパーツ等の提供を行っています。製品群は、デバイスの搬送と分類を行うハンドラや、電気的特性を評価するテスタなど、半導体製造工程において不可欠な役割を担っています。

海外売上高の比率は高く、2025年3月期には65.7%、当期には77.0%に達しており、グローバルな市場展開が事業の基盤となっています。特に大手半導体メーカーとの密接な関係を構築し、顧客の要求に応じた高度な技術提供を行うことで競争優位性を維持しています。

KPI

当連結会計年度における受注高は54億62百万円となり、前年同期比で35.1%の増加を記録しました。一方で売上高は55億67百万円と、前年同期比で5.5%の減少となりました。

製品別では、ハンドラが25億47百万円(前年比53.9%増)と大きく伸長した一方、テスタは19億74百万円(同34.8%減)、パーツ等は10億46百万円(同13.5%減)となりました。営業利益は3億1百万円となり、前年同期比で30.7%の減少を計上しています。

成長ドライバー

成長の柱として、AI関連需要の拡大に伴うMAPハンドラの用途拡大や、次世代技術への対応を見据えたリニューアルモデルの開発を進めています。特にパワー半導体市場における継続的な需要に対応するため、制御系ハードウェアおよびソフトウェアを刷新する取り組みを行っています。

また、リードフレームストリップハンドラーの完成など、検査工程の生産効率を大幅に改善する新製品の投入も成長を後押しする要因となります。中期経営計画「Enjoy2.1」のもと、生産工程の標準化やデジタル化を通じた業務プロセス革新にも取り組んでいます。

リスク

半導体市場は非常に不安定かつ予測不能であり、世界的な景気動向や地政学的リスク、為替変動が業績に直接的な影響を及ぼす可能性があります。特に海外売上比率が高いため、輸出に関する関税や経済制裁などの外部要因に対する感応度が高い構造です。

また、特定の主要顧客への依存や、競合他社との激しい価格競争もリスク要因として挙げられます。さらに、高度な技術革新を支える人材の確保・育成や、複雑なサプライチェーンにおける特定部品の調達難などが、事業継続における重要な課題となっています。

競合

同社が参入する半導体検査装置業界には、グローバルな大企業から高度に専門化した中小企業まで幅広い競合が存在します。特に中国などの新興国企業によるコスト優位性を背景とした競争の激化は、製品価格の引き下げ圧力として常に存在しています。

これに対し同社は、顧客との密接な関係構築と技術的な優位性の維持を最重要課題としています。顧客の要求仕様に先んじて対応するスピード感と、高度なカスタマイズ能力を磨くことで、価格競争に陥らない付加価値の高いソリューション提供を目指しています。

バリュエーション

2026年8月13日時点の市場データにおいて、同社の株価は3,530円となっています。この時の時価総額は約166.6億円と算出されています。

同社のPERは37.17倍、PBRは1.15倍となっており、配当利回りは3.11%を記録しています。これらの指標は2026年8月13日時点のデータに基づいた数値です。