事業モデル

同社は電力、電気、通信、建設などのインフラ分野に向けた高所作業車や掘削建柱車等の特装車両の製造・販売を行っています。製品の品質確保と信頼性の向上に重点を置き、顧客の安全・効率性の向上に寄与する製品群を展開しています。

また、部品販売や修理を含むアフターサービスを「ワンストップサービス」として提供しており、予防整備や車検業務の取り込みなど、付帯事業による収益基槌の強化を図っています。国内のみならず、中国やニュージーランドなどの海外拠点を通じたグローバルな展開も進めています。

KPI

当連結会計年度の売上高は前連結会計年度比で3億6百万円(1%)増の596億13百万円を記録しました。特装車セグメントでは電力向け需要の減少により売上が減少した一方、部品・修理セグメントでは修理売上の増加により売上高が13億72百万円(11%)増加しています。

利益面では、生産性向上と原価低減活動の推進により、営業利益は前連結会計年度比で71百万円(1%)増の75億11百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益も、前連結会計年度を3億23百万円(5%)上回る66億58百万円に達しています。

成長ドライバー

中長期的な経営戦略として、国内では商品差別化によるバリューチェーンの価値向上と、サービス力の強化による収益基盤の強靭化を推進しています。特にアフターサービスの充実は、顧客との継続的な関係構築に寄与する重要な要素となっています。

海外事業においては、提携企業のネットワーク活用や現地代理店との連携を通じて、欧州や東南アジアなどでの市場開拓を加速させています。また、2029年度に向けた経営計画では、売上高850億円、営業利益115億円、ROE10%以上といった野心的な目標を掲げています。

リスク

原材料や部品の価格高騰、調達難、サプライチェーンの停滞が製造原価を押し上げ、販売価格への転嫁が困難な場合には業績に影響を及ぼす可能性があります。また、製品の不具合による大規模なリコールや訴訟は、ブランドの信頼性を損なうリスクとして認識されています。

外部環境としては、為替相場の急激な変動や、地政学的な緊張に伴う物流・原材料コストへの影響が懸念されます。さらに、排ガス規制などの環境規制の厳格化に伴う対応コストの増大や、自然災害による生産・販売活動の停滞も重要なリスク要因として挙げられています。

競合

同社は国内で高いシェアを維持する高所作業車のトップメーカーとしての地位を確立しています。競合他社との差別化要因として、長年の経験に基づく「工事用機械の生涯価値最大化」や「24時間連絡体制」といったサービスの優位性を掲げています。

製品の競争力は、単なる販売に留まらず、メンテナンスや部品供給を含む付帯サービスを含めたトータルな提供価値によって支えられています。特装車両メーカーとの競合があるものの、インフラ工事における信頼性の高さが強みとなっています。

バリュエーション

2026-08-13時点の市場データにおいて、同社の株価は1,400円となっており、時価総額は約912.9億円です。この時点でのPERは14.04倍、PBRは1.22倍と算出されています。

また、同日のデータに基づく配当利回りは4.60%となっています。これらの指標は、同社の安定した事業基盤と成長への期待を反映する数値として示されています。