事業モデル

同社は「工業部門」と「医療部門」の2つのセグメントを展開し、多岐にわたる産業分野へ製品を提供しています。工業部門では、LNGや水素などのエネルギー関連機器を含むインダストリアル事業と、航空機部品等の航空宇宙事業を運営しています。

医療部門では、血液透析に関連する装置や消耗品を中心としたメディカル事業を展開しています。各事業において独自の技術力を活用し、国内外の市場ニーズに合わせた製品開発およびメンテナンス体制の構築を行っています。

KPI

2025年12月期において、受注高は前年比4.2%増の2,220億2,400万円を記録しました。売上収益は前年比1.1%増の2,133億7,900万円となり、堅調な推移を見せています。

特筆すべきは営業利益の伸びで、前年同期比139.6%増の63億9,800万円を達成しました。この結果、当期純利益も前年比71.6%増の79億5,700万円となり、事業構造改革による収益性の向上が顕著に表れています。

成長ドライバー

インダストリアル事業では、LNG分野の設備投資需要の拡大や宇宙産業向けビジネスの大型案件獲得が成長を牽引しています。特に脱炭素に向けたエネルギーシフトに伴う市場環境の変化を追い風として捉えています。

メディカル事業においては、国内の需要鈍化を補う形で中国や欧州などの海外市場での販売拡大が進んでいます。また、2026年以降の米国市場への本格的な進出に向けた準備も着実に進められており、グローバルな展開が成長の柱となります。

リスク

為替変動リスクについては、外貨建売上が外貨建仕入を上回る構造のため、円高進行が収益やキャッシュ・フローに悪影響を及ぼす可能性があります。これに対し、為替予約などのヘッジ手段を活用した対応を行っています。

また、国内の透析患者数の減少という市場構造の変化に対するリスクも認識されています。この課題に対しては、海外販売の拡大や、より高い付加価値を持つ製品の提供を通じて、市場変化への適応を図る方針です。

競合

インダストリアル事業においては、LNG分野における世界的なエネルギー安全保障の重要性の高まりを背景に、強固な技術基盤を活かした競争優位性を構築しています。特に次世代エネルギー分野での展開が注目されます。

メディカル事業では、国内市場において高いシェアを誇る一方で、中国などの海外市場では現地メーカーとの競合環境の変化に対応する必要があります。同社は製品の高度化やグローバルな供給体制の強化を通じて、競争力の維持を図っています。

バリュエーション

最新の市場データに基づくと、株価は4,230円となっており、時価総額は約2,760.7億円です。PERは20.53倍、PBRは1.69倍と算出されています。

配当利回りは1.18%となっており、安定した事業基盤を背景とした評価を得ています。これらの数値は、同社が取り組む構造改革や成長戦略の進捗を反映する指標となります。