事業モデル
同社は油圧ポンプやモータなどの油圧製品、それらを組み合わせたシステム製品、および環境機械の製造・販売を主軸としています。独自の技術力を背景に、顧客の仕様に応じた個別開発品の提案や、グローバルなサプライチェーンを活用した供給体制の構築を行っています。
事業は日本、アジア、ヨーロッパの各地域で展開されており、特に海外での「YUKEN」ブランドの浸透に注力しています。製品の高度化に加え、環境配慮型製品やデジタル技術と融合した次世代製品の開発を通じて、高収益体質の構築を目指す方針です。
KPI
当連結会計年度の売上高は328億6千4百万円となり、前年同期比で1.9%の微減となりました。営業利益は17億2千8百万円(同10.0%減)、経常利益は16億9千7百万円(同11.7%減)を計上しています。
セグメント別では、日本市場で売上高148億6千4百万円(5.6%増)、アジアで173億8千万円(7.8%減)、ヨーロッパで6億1千9百万円(8.7%増)の推移となりました。目標として、2028年3月期には連結売上高370億円、営業利益30億円、経常利益30億円、ROE 8.0%以上を目指しています。
成長ドライバー
成長戦略の柱は、グローバル展開による成果の確実な獲得と、高付加価値製品へのシフトです。リニアサーボ弁などの高度な技術を要する製品や、環境負荷低減に寄与する次世代製品の研究開発に注力しています。
また、デジタル技術との融合や省エネルギー化に向けた研究開発も推進しており、これらの取り組みを通じてブランド力の強化を図ります。グループ会社と連携した品質管理体制の構築や、グローバルサプライチェーンを活用した効率的な生産・供給体制の構築が成長を支える基盤となります。
リスク
海外売上高比率が61.3%(2026年3月期)に達しており、為替相場の大幅な変動が経営成績に与える影響がリスクとして挙げられています。また、原材料や部品の調達において、供給停止や価格高騰によるコスト増への対応が課題となります。
さらに、海外展開に伴う現地法人の雇用環境の変化や、地政学的リスク、サイバー攻撃による情報漏洩などのリスクも認識されています。これらに対し、強固なサプライチェーンの構築や社内規程の整備、人材育成・確保に向けた取り組みを継続的に実施しています。
競合
油圧市場は海外大手競合の過剰生産や新興メーカーの台頭により、競争とシェア争奪が激化する環境にあります。特に大国の保護主義的な動きなど、予断を許さない外部環境の変化への対応が求められています。
同社は、単なる価格競争に陥らないよう、顧客ニーズに基づいた個別開発品の提案や、独自の技術力を活かした差別化戦略をとっています。また、デジタル技術との融合や省エネルギー対応といった高度な要求に応えることで、競合他社に対する優位性の確立を目指しています。
バリュエーション
2026年8月13日時点の株価は3,045円であり、同日の時価総額は約110.1億円となっています。この時点でのPERは10.88倍、PBRは0.47倍と算出されています。
また、同日時点の配当利回りは4.85%となっており、安定した還元姿勢が見て取れます。これらの指標は、提供された最新の市場データに基づいた数値です。
