事業モデル

同社は時間情報システムおよび環境関連システムの2つの主要な事業を展開しています。時間情報システムでは、就業管理や給与計算を含むソフトウェアから、タイムレコーダーやパーキングシステムなどのハードウェアまで幅広く提供しています。

環境関連システムにおいては、集塵機や脱臭システムといった産業用機器の製造・販売に加え、清掃機器やメンテナンスサービスを展開しています。両事業ともに国内のみならず、北米、欧州、アジアなどグローバルな拠点を有し、地域特性に合わせた製品提供を行っています。

KPI

2026年3月期の連結業績は、売上高が176,467百万円(前期比0.6%増)、営業利益が22,551百万円(同2.1%減)となりました。当期純利益は20,146百万円と、前年同期比で13.0%の増加を記録しています。

事業別では、時間情報システムが売上高の77.6%、営業利益の81.8%(配賦不能経費控除前)を占める主力事業となっています。環境関連システムは売上高で22.4%、営業利益で18.2%の構成比となっており、安定した収益基盤を構築しています。

成長ドライバー

第10次中期経営計画では、AIやデータ技術を核とした事業構造への転換を推進しています。具体的には、HR領域におけるAI融合、パーキングシステムでのデータセンター活用、クリーンシステムにおけるロボットとクラウドの連携を成長の柱としています。

また、海外未展開の地域や事業の開拓も重要な戦略要素です。2029年3月期に向け、売上高2,000億円、営業利益280億円、営業利益率14%、ROE14%超の達成を目指しており、ソフトウェアやSaaSへの投資を強化しています。

リスク

主要なリスクとして、主力である時間情報システムにおける競合他社の参入や、革新的なソリューションによる市場優位性の低下が挙げられます。これに対し、同社は継続的な製品開発とサポート体制の強化により競争力の維持を図っています。

また、グローバル展開に伴う為替相場の変動や、サイバー攻撃による情報漏洩のリスクにも注力しています。さらに、海外拠点の運営における地政学的リスクや自然災害、感染症への対応として、緊急時対応体制の整備やリモートワークの推進など多角的な対策を講じています。

競合

同社は独自の技術とノウハウを蓄積しており、日本を含む主要なグローバル市場において高いシェアを獲得しています。特に時間情報システム分野では、長年の実績に基づく信頼性が強みとなっています。

競合他社の参入に対しては、単なる機器販売に留まらないソリューションの提供や、クラウド・AIといった先端技術への投資で差別化を図っています。環境関連システムにおいても、高度なエンジニアリング能力を背景に、特定の産業ニーズに応える体制を構築しています。

バリュエーション

2026年8月13日時点の市場データにおいて、同社の株価は3,867円となっています。この時の時価総額は約2724.7億円と算出されています。

同社のPERは13.74倍、PBRは2.08倍となっており、安定した事業基盤を反映する水準です。また、配当利回りは6.35%となっており、投資家に対して一定の還元姿勢を示しています。