事業モデル
同社はアルミ電解コンデンサ用リード端子の製造・販売を行う「リード端子事業」と、光ファイバ通信網向けの「光部品・デバイス事業」を展開しています。リード端子事業では、独自の溶接やプレス技術を用いた一貫生産体制により、高い品質の製品をグローバルに供給しています。
光部品・デバイス事業では、特に海底ケーブルに使用される高信頼な光アイソレータを中核としています。精密形状石英ガラスの製造技術や磁気光学材料のノウハウを強みとし、高度な技術力が求められるニッチ市場で差別化を図っています。
KPI
当連結会計年度における売上高は17,454百万円(前期比9.6%増)となりました。リード端子事業では売上高8,802百万円、光部品・デバイス事業では8,651百万円を計上しています。
利益面では、リード端子事業の営業利益が766百万円(前期比90.0%増)、光部品・デバイス事業の営業利益が3,857百万円(前期比9.1%増)となりました。研究開発費には年間641百万円を投じ、技術力の向上に注力しています。
成長ドライバー
成長の柱として、自動車市場におけるEVやPHVの普及に伴う高機能コンデンサへの対応があります。特にAIサーバー向けの高付加価値製品の拡販や、生産工程の効率化による収益構造の改善を推進しています。
また、光部品・デバイス事業では、生成AIの普及に伴うデータセンター投資の活発化により、光アイソレータ等の需要が拡大しています。さらに、半導体向け高純度石英ガラス製品や衛星光通信9435市場への進出など、中長期的な成長に向けた新領域の開拓も進めています。
リスク
海外事業の比率が高いため、展開先の経済動向や政治状況、自然災害によるサプライチェーンへの影響がリスクとして挙げられます。これに対し、複数拠点での生産対応や在庫確保などの対策を講じています。
原材料価格の変動や、特定の仕入先への依存による調達リスクも存在します。また、光部品・デバイス事業における特定顧客への高い依存度や、サイバー攻撃による情報漏洩といった経営基盤に関わるリスクにも対応を進めています。
競合
同社はグローバルニッチ市場において、独自の技術力と一貫生産体制を武器に競争優位性を構築しています。リード端子事業では、高度な品質が求められる車載分野やAIサーバー向けで高いシェアを獲得しています。
光部品・デバイス事業においても、海底ケーブル向けの極めて高い信頼性が求められる市場において、独自の技術ノウハウにより競合他社との差別化を図っています。高付加価値製品の開発を継続することで、非価格競争による優位性の維持を目指しています。
バリュエーション
2026-08-13時点の株価は4,840円となっており、同日の時価総額は約1286.4億円です。この時点でのPERは28.57倍、PBRは5.42倍と算出されています。
同日のデータに基づく配当利回りは0.84%となっています。これらの指標は、同社がニッチな技術領域で高い競争力を持ちつつ、成長に向けた投資を継続している現状を反映しています。
