事業モデル

同社は廃棄物の適正処理を通じて循環型社会の確立を目指す環境創造集団であり、収集運搬から中間処理、最終処分までの一貫したソリューションを提供しています。事業は「廃棄物処分」「収集運搬」「仲介管理」の3つのセグメントで構成されています。

特に廃棄物処分事業では、多種多様な廃棄物を処理できる施設を保有しており、有害物質を含む特別管理産業廃棄物の処理にも対応可能な体制を整えています。また、仲介管理事業を通じて排出事業者と処理業者を繋ぐ役割も担っており、多角的なアプローチで廃棄物問題の解決に取り組んでいます。

KPI

当連結会計年度において、売上高は前年同期比8.6%増の11,844百万円を記録しました。このうち主力となる廃棄物処分事業が9,609百万円(同12.4%増)と大きく寄与しており、安定した需要を背景に成長しています。

収益性の面では、営業利益が前年同期比4.2%増の4,723百万円となり、経常利益も4.5%増の4,649百万円に達しました。仲介管理事業のセグメント利益が前年同期比22.4%増と高い伸びを示しており、効率的な運営体制が寄与しているものとみられます。

成長ドライバー

成長戦略として、既存事業の収益力強化に加え、積極的なM&Aを通じた拠点の拡大を推進しています。特に、廃棄物排出量の多い関東方面への展開に注力し、新規廃棄物処理施設の設置に向けた計画を加速させています。

また、2025年4月に子会社化した大平興産株式会社の統合など、M&Aによる規模の拡大と一貫処理体制の強化を図っています。将来的な成長に向けて、東日本および西日本の複数の管理型最終処分場における許可取得に向けた準備を進めるなど、中長期的な投資を継続しています。

リスク

事業の根幹となる「廃棄物処理法」等の法的規制への対応が極めて重要であり、行政処分を受けた場合には事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。そのため、従業員教育や内部監査を通じて法令遵守の徹底を図る体制を構築しています。

また、地政学リスクによる原材料・資源価格の高騰や、異常気象・自然災害による大量の廃棄物の発生といった外部環境の変化も注視すべき要因です。これらの不透明な状況に対し、強固な一貫処理体制を基盤とした競争力の強化と、機動的な組織体制による対応力の向上を図っています。

競合

同社は、収集運搬から中間処理、最終処分までを一気通貫で提供できる体制を強みとしており、これが市場における競争優位性の源泉となっています。特に高度な技術を要する特別管理産業廃棄物の取り扱いや、複数の拠点を有する広域的な対応力が差別化要因となります。

競合他社と比較して、自社での対応に限定せずM&A等を通じて柔軟かつスピーディーに事業領域を拡大する戦略をとっています。この機動的な展開により、需要の多い地域への進出や処理能力の拡充を図り、市場におけるポジションの強化を目指しています。

バリュエーション

2026年8月13日時点の株価は2,159円となっており、同日の時価総額は約606.5億円です。この時点でのPERは21.01倍、PBRは3.37倍と算出されています。

また、同日時点の配当利回りは0.91%となっています。これらの指標は、安定した事業基盤を持ちつつも、将来に向けた積極的な設備投資やM&Aによる成長への期待が織り込まれている状況を反映しているものとみられます。